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全英銀メダルの渡辺&東野、中国勢の強さ再確認「向こうの方が成長していた」

敗戦の中にも収穫「新たな発見もあったし、課題もたくさん見つかった」

 東野は「苦しい試合がたくさんあったけど、ファイナルゲームを勝ち切れたことは本当に良かった」と決勝までの道のりには手ごたえがあったことを示した。1回戦、2回戦ではファイナルゲームまで競り合った試合を物にした。安定して上位に食い込む力を示した大会でもある。

 渡辺も「(大会を通して)劣勢な場面が多かったけど、それでも諦めずにプレーを続けられたことは、かなりプラスなポイント。苦しい場面でも自分たちのプレーを心掛けることは、最近良くなっている。コンビネーションも良くなり、省エネのラリー展開もできるようになってきた。新たな発見もあったし、課題もたくさん見つかった。簡単には解決できないけど、一つずつ煮詰めたい」と次の進歩を見据えていた。

 混合ダブルスは、日本が世界選手権でメダルを獲得していない唯一の種目だが、渡辺、東野組は、世界ランク3位で2020年東京五輪のメダルが狙えるところまで力をつけている。現状では、中国の2ペアが強力。今回対戦した鄭、黄ペアのほかに、世界ランク2位の王懿律(ワン・イーリュ)、黄東萍(ファン・ドンピン)組には、1勝7敗と大きく負け越している。全英連覇の偉業はならなかったが、価値ある銀メダルを獲得した2人は、地道に成長を続け、中国ペアを追いかける。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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