錦織に抜かれ7位に… フェデラーが「もはやランキングは優先じゃない」と語る理由
男子テニスの世界ランク7位ロジャー・フェデラー(スイス)は25日開幕のドバイ選手権に出場する。最新ランキングで6位に浮上した錦織圭(日清食品)と順位が入れ替わる格好となったが、4大大会通算20勝を誇る「芝の王者」は「ランキングはもはやプライオリティではない」と“美学”を明かしている。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
「いい健康状態を保てば、ジョコ、ナダルに勝つこともできる」
男子テニスの世界ランク7位ロジャー・フェデラー(スイス)は25日開幕のドバイ選手権に出場する。最新ランキングで6位に浮上した錦織圭(日清食品)と順位が入れ替わる格好となったが、4大大会通算20勝を誇る「芝の王者」は「ランキングはもはやプライオリティではない」と“美学”を明かしている。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
1年前に全豪オープンを華麗に制覇したフェデラー。直後のABN・AMROワールド優勝時には史上最年長となる36歳6か月で世界ランク1位となった。しかし、最新ランキングでは錦織に入れ替わる格好で、現在7位となっている。ドバイに乗り込むフェデラーにとって、焦りは全くないという。
「37歳で個人的にはランキングはもはや全く最優先事項ではない。個人的にはいい健康状態を保ち、トーナメントで優勝できる、彼ら(ジョコビッチ、ナダル)に勝つこともできると、理解することが大事」
記事によると、フェデラーはこう語っている。ランキングの浮き沈みには執着を示さない。その裏には、自身のコンディションを整えることに集中することが理由にある。ツアーに多く出て、消耗しながらランキングを維持するより、4大大会でベストな状態で臨む方がメリットは大きい。
「試合ですぐに全く勝機がないと感じるようでは、それは問題。もし自分の順位がこれ以上、下がったとしても問題ではない。2年前には世界ランク17位で優勝した。自分はグランドスラム優勝を果たすことができると言えれば、準備は整っているんだ」
もはや、順位は関係ない――。そう言えることはフェデラーが長年に渡り、築いてきた実績の裏返しでもある。37歳のレジェンドが放つ言葉には重みがある。
(THE ANSWER編集部)