富士フイルム・スタジオアリス女子オープン

　女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC（6585ヤード、パー72）で行われ、2打差の3位から出たツアールーキーの19歳・中村心（ヤマエグループHD）は通算9アンダーで並んだ3人のプレーオフに進出したものの、惜しくも敗れて2位に終わった。初優勝を逃して一夜明けた14日にインスタグラムを更新。ファンからは「かっこよかった」「間違いなく近い将来優勝する」といった激励の声が寄せられている。

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　首位を追いかける中で出だしの1番パー5で幸先よくバーディーを奪い、前半でスコアを一つ伸ばした中村。後半は12、13番で連続バーディーを奪って初優勝も見えた。しかし、最終18番のボギーで安田祐香、河本結に並ばれてプレーオフに突入すると、1ホール目で脱落。取材陣の前で涙をポロポロと流した。18番がパーなら初優勝だっただけに、悔しい結果になった。

　惜敗から一夜明け、インスタグラムを更新。推薦での出場に感謝した一方で「目を閉じたら最後のパットの映像が何度も流れてきてとても悲しく悔しい気持ちになりますが、それ以上に良いプレーもあったし一打一打全力で打ったので悔いは無いです」と心境をつづった。さらに「なんともいえない独特な感情のプレーオフも経験できて来週からのゴルフにきっと生きると思いました」と前向きな言葉も記した。

　ファンからは「かっこよかった」「最後まで楽しそうにゴルフをしてて感銘受けました！」「素晴らしいゴルフでした」など、プレーへの感動の声が。さらに「悔しさは次への力に変えましょう！」「この悔しさは初優勝への過程であり、大きな経験値を得ました」「間違いなく近い将来　優勝するに違いない」といった今後への期待の声も広がった。

　中村が脱落した後のプレーオフは4ホール目で決着。ボギーとした河本に対し、パーで上がった安田が昨年9月以来のツアー2勝目を飾った。U-NEXTの中継で解説した中野晶プロは「いいプレーでしたよ中村さん。優勝させてあげたかったくらい。だいぶ、泣き腫らした目になっていますけど、悔しい涙は流したらその分だけ強くなれると思いますよ」と労っていた。