角田裕毅「もっと真剣になろうと」 レッドブル昇格の契機となった昨季の“愚行”を反省「F1は政治的に…」
自動車レースのF1第3戦・日本GPは4日に鈴鹿サーキットで開幕する。レッドブルでのデビュー戦となる角田裕毅は、今回の昇格の転機となった昨季の一件に言及。感情を露わにしてしまったことを反省し、英紙に対し「将来的なアプローチを変えなければならなかった」「もっと真剣になろうと思った」などと語っている。

F1日本GP
自動車レースのF1第3戦・日本GPは4日に鈴鹿サーキットで開幕する。レッドブルでのデビュー戦となる角田裕毅は、今回の昇格の転機となった昨季の一件に言及。感情を露わにしてしまったことを反省し、英紙に対し「将来的なアプローチを変えなければならなかった」「もっと真剣になろうと思った」などと語っている。
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レッドブルは昨季限りでセルジオ・ペレスが退団し、エースであるマックス・フェルスタッペンの「2番手」ドライバーが誰になるのかは、昨季末からF1界での大きな注目だった。“子チーム”であるRB(現レーシングブルズ)の角田も候補に挙がっていたが、クリスチャン・ホーナー代表ら首脳陣が選んだのはリアム・ローソンだった。だが、ローソンは今季開幕からの2戦でポイントが取れずに不振。日本GP直前に角田とローソンを入れ替えるという形で、角田がレッドブルのシートに座ることになった。
英紙「インディペンデント」は角田の昇格のキッカケとなった出来事に注目。「リカルドの暴言の後に変わらなければならなかった」との見出しで特集記事を掲載した。その中で、昨季開幕戦のバーレーンGPでの“事件”に触れた。
「昨年の開幕戦バーレーンGPでのレース終盤の順位入れ替えに不満を抱いていたツノダは、レース終了後にその鬱憤を晴らそうと躍起になっていた。車が目的を終えてゆっくりピットに戻ってきている時、ツノダはチームメートのダニエル・リカルドに急接近し、さらにハンドルを乱暴に切り、危険な状態を作った。そしてチームの無線で皮肉っぽく『みんな、ありがとう。感謝するよ』と叫んだ」
角田はレース終盤、チームメートだったダニエル・リカルドと順位を入れ替えるよう指示が出て応じたが、結局この作戦は実らず。フィニッシュ後、前方にいたリカルドを角田が勢いよく抜き去っていくシーンもあった。海外メディアは角田を「未熟」と称し、レッドブルの幹部内でも角田の感情的な部分を指摘する声も上がっていた。
この一件について角田は「僕の考え方は、コースでストレスを発散させて、その後に集中すること。最近のF1はより政治的になっていて、スポンサーも増えてきています。バランスをとることが必要です。感情を露わに叫ぶドライバーは望ましくない。チームは具体的なフィードバックを望んでいます」と回顧。さまざまな要素が絡む現在のF1界において、自分の行動を反省したようだ。
「僕は昨年バーレーンでのダニエル(リカルド)との事件の後、将来的なアプローチを変えなければなりませんでした。そうしなければ、今はF1に留まっていなかったでしょう。これが僕が努力して頑張ってきたことで、考え方を変えてもっと真剣になろうと思ったきっかけでした」と自身の変化について語っている。
(THE ANSWER編集部)
