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ヤ軍猛打で話題の“魚雷バット”は「何も新しいものではない」 2年前から静かに起こっていた進化

ここ数日、米大リーグで大きな話題となっているのが、ヤンキースの本塁打量産で注目された“魚雷バット”だ。3月27日(日本時間同28日)からのブルワーズ3連戦で計15本塁打する中で、複数の打者が芯の部分が太くなったこのバットを使っていた。ただ米メディアからは、このバットは決して突然登場したものではなく、進化は静かに進んでいたという指摘もされている。

ヤンキースの選手たち【写真:Getty Images】
ヤンキースの選手たち【写真:Getty Images】

突然登場したように見えるが…変化は静かに進んでいた?

 ここ数日、米大リーグで大きな話題となっているのが、ヤンキースの本塁打量産で注目された“魚雷バット”だ。3月27日(日本時間同28日)からのブルワーズ3連戦で計15本塁打する中で、複数の打者が芯の部分が太くなったこのバットを使っていた。ただ米メディアからは、このバットは決して突然登場したものではなく、進化は静かに進んでいたという指摘もされている。

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 ヤンキースは3月29日(同30日)の試合、初回先頭のゴールドシュミットからベリンジャー、ジャッジと全員が初球を叩き三者連続本塁打。その後も長打攻勢で20-9と圧勝した。注目を集めたのが、複数の選手が使用した異様な形のバットだ。

 ゴールドシュミットやボルピ、チザムJr.らが使っていたバットは、芯の部分だけが明らかに太く、先端に向かってまた細くなるという不思議な形状。すぐにトルピード(魚雷)バットと呼ばれるようになった。MLBの規則で許される長さ、太さに収まっており使用に問題はなく、中継では「多くの木材をラベル部分に集め、最も硬い部分で打てるようにした」と紹介されている。

 ただ米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、突然現れたように見えるこのバットが、決して新しいものではないと指摘している。「大きな話題になったのは最近だが、国民的騒動を引き起こしたユニークな形をしたバットの実験は、実のところ球界中で静かに起こっていた。それも長年にわたって」として、関係者の言葉を紹介している。

 メッツのカルロス・メンドーサ監督は3月31日(日本時間4月1日)に「バズっているけど、私たちにとっては何も新しいことではない」と口にした。さらに、このバットの採用に深く関わったとされるマーリンズのアーロン・リーンハートコーチも同メディアに「2023年にも間違いなくあのバットを使っているメジャーリーガーはいた。マイナーでも2023年に実戦で使っている選手がいた。2024年を通して、今につながる土台ができてきたんだ」と明かしている。

(THE ANSWER編集部)


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