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ジークスター東京が18戦無敗でプレーオフ進出決定 「率直にホッとした」主将・玉川裕康から漏れた本音

日本ハンドボール新リーグ「リーグH」のジークスター東京は28日、東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)でトヨタ自動車東日本レガロッソ宮城と対戦。28-23で勝利し、首位をキープした。開幕以来、18戦負けなしでプレーオフ進出が決定。今季の平日ではホーム最多1288人の観客動員数を記録。最も印象に残った選手に贈られる「MIP賞」に選ばれたキャプテンのPV玉川裕康は「ホームで決めることができて嬉しい」と喜びを語った。

ジークスター東京のキャプテンとしてチームを支えた玉川裕康【写真:編集部】
ジークスター東京のキャプテンとしてチームを支えた玉川裕康【写真:編集部】

ハンドボール新リーグ「リーグH」

 日本ハンドボール新リーグ「リーグH」のジークスター東京は28日、東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)でトヨタ自動車東日本レガロッソ宮城と対戦。28-23で勝利し、首位をキープした。開幕以来、18戦負けなしでプレーオフ進出が決定。今季の平日ではホーム最多1288人の観客動員数を記録。最も印象に残った選手に贈られる「MIP賞」に選ばれたキャプテンのPV玉川裕康は「ホームで決めることができて嬉しい」と喜びを語った。

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 立ち上がりは焦りが見えた。プレーオフ進出がかかるプレッシャーからか、シュートが思うように決まらず、一時は6-7とリードを許す展開。それでもチームの柱は崩れなかった。ディフェンスでは相手の体を宙に浮かせるほどの気迫を見せ、観客席からも「うぉぉぉ」と驚愕の声が漏れた。「ああいった場面で倒れないで、どっしり構えていることで、みんなも割り切って攻めたディフェンスができる」とキャプテンとしての役目を全うした。

 玉川の活躍はこれに留まらない。8-7の前半20分には相手の隙を逃さずパスカット。飛び出していたRB中村翼に送り、ゴールに繋げた。自らも3連続得点を決め「キャプテンとしてチームの波を持ってこれて良かった」と胸を張る。チームは16-12で前半を折り返すと、後半は23歳のLB伊禮雅太と24歳のRW蔦谷大雅の若手2人が躍動。ともに後半チーム最多の3得点を挙げ、勝利に貢献した。

 試合後、佐藤智仁監督は「あそこまでシュートを外すと、悪い時のジークスターはディフェンスも崩れる」と序盤の苦戦ぶりに触れつつ、「玉川ら、経験豊富な選手が崩さずに試合をなんとか凌いでくれた。そして若い選手が思いっきりプレーできて、いい関係性ができている」とベテランと若手の信頼関係がこの日の1勝に繋がったと評した。

 今季これで16勝2分け。リーグ唯一の無敗をキープし、1番乗りでプレーオフ進出を決めた。玉川は取材に対し、第一声で「率直にホッとしています」と本音を漏らした。今季からキャプテンに就任。昨季限りで引退した日本ハンドボール界のスター・土井レミイ杏利からバトンを渡された。「今までの伝統を守っていかないといけない」と重圧に押しつぶされそうになったこともある。そんな中で手繰り寄せたプレーオフ進出に安堵の表情を浮かべた。

 この日はホームで今季2位の観客1288人を記録。平日では最多となり、チームの勢いに呼応して応援も熱を帯びてきている。次戦は4月5日、4位のレッドトルネード佐賀と敵地で対戦。プレーオフ進出は決まったが、佐藤監督は「無敗で」とこだわる。「欲を出したりとか、変な駆け引きをせずに逞しさをもって戦って、結果無敗だったら一番いい」と気の緩みを感じさせなかった。

(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)


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