角田裕毅の昇格を発表、F1レッドブルとは 4連覇の最強ドライバーとコンビ、莫大な資金力で頂点へ
自動車レースのF1で、過去6回コンストラクターズ(製造者部門)で王者に輝いている強豪レッドブルは日本時間27日、4月4日に開幕する日本グランプリから、日本人ドライバーの角田裕毅(レーシングブルズ)が加入し、昨季王者のマックス・フェルスタッペンとコンビを組むと発表した。F1界で一大勢力を築くレッドブルとはどんなチームなのか。その強さの秘密を見てみよう。

次戦日本GPから角田とフェルスタッペンのコンビで戦う
自動車レースのF1で、過去6回コンストラクターズ(製造者部門)で王者に輝いている強豪レッドブルは日本時間27日、4月4日に開幕する日本グランプリから、日本人ドライバーの角田裕毅(レーシングブルズ)が加入し、昨季王者のマックス・フェルスタッペンとコンビを組むと発表した。F1界で一大勢力を築くレッドブルとはどんなチームなのか。その強さの秘密を見てみよう。
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レッドブルはオーストリア資本の飲料メーカー。F1とは1990年代後半からザウバーやアロウズのスポンサーを務め、関わりをもってきた。直接チーム運営を始めたのは2004年。レッドブル・レーシングを創立し、翌2005年から参戦した。チーム代表は、当時31歳のクリスチャン・ホーナー氏。現在も同職を務める。
莫大な資金力を誇り、若手ドライバーの育成に注力。多くの実戦経験を積ませるため、2005年には中堅チームのミナルディを買収。2006年から「トロ・ロッソ」として参戦させると、以後スクーデリア・アルファタウリ、VISAキャッシュアップRBと名前を変え存続してきた。“親子チーム”を維持する体制で、実質F1に4つのシートを保持するという一大勢力だ。
親チームのレッドブルは2005年の参戦当初、マクラーレンからデビッド・クルサードをエースとして迎え入れ、引退後の2009年にはトロロッソのセバスチャン・ベッテルを抜擢。第3戦中国GPでチーム初優勝をもたらした。翌2010年からはコンストラクターズで4年連続の年間王者と、黄金期を迎えた。
2019年からの3年間はホンダエンジンを搭載。2016年にトロロッソから昇格したオランダ人のマックス・フェルスタッペンがエースとして活躍するようになると、2022年にチームも年間王者を奪い返し、2023年にかけて連覇。フェルスタッペンは2021年に10勝を挙げて初の年間王者となり、昨季まで4連覇と無類の強さを発揮している。
今オフは、フェルスタッペンの2番手ドライバーだったセルジオ・ペレスが退団。後任に角田の名も挙がる中で、RBのドライバーも務めたリアム・ローソンの昇格を決定した。しかし、ローソンは今季開幕から2戦でノーポイント。日本GPを前に交代を決断した。
レッドブルの声明の中で、ホーナー氏は「RB21に多くの改善点があることは理解している」と現在のマシンが課題を抱えていることを認めつつ、「ユウキの経験はマシンの改善に大きな利益をもたらすだろう」と、角田加入による効果に期待した。
(THE ANSWER編集部)
