「俺の時代なら」大谷への危険球は日常 通算762発ボンズ氏が二刀流絶賛も「野球は変わった」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は昨季、史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成するなど歴史的なシーズンを過ごした。米大リーグ史上最多の通算762本塁打を残したバリー・ボンズ氏は「彼は完璧な選手だ」と大谷を称賛。その一方で「野球は変わった」と当時との環境の違いについても言及している。

米スポーツチャンネルに出演
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は昨季、史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成するなど歴史的なシーズンを過ごした。米大リーグ史上最多の通算762本塁打を残したバリー・ボンズ氏は「彼は完璧な選手だ」と大谷を称賛。その一方で「野球は変わった」と当時との環境の違いについても言及している。
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米スポーツチャンネル「ショータイム」のポッドキャスト番組「オール・ザ・スモーク」に出演したボンズ氏。「投球と打撃は彼の活躍ぶりから見て卓越している。走塁においてもだ。彼は完璧な選手だ。彼がどんな選手で、キャリアで何を成し遂げてきたかは疑いの余地はない」と大谷の偉大さを認めた。
その上でボンズ氏は「ただ野球は変わったんだ」と当時との違いについて切り出した。「俺がプレーしていた頃とは大きく変わった。俺の時代だったら、耳の横を通る球を受けることなく、オオタニがホームランを2本打つことはないだろう。誰かが彼の動きを鈍らせるために膝頭を切断することなく、彼は2盗塁できない。当時は今とは違った」と断言した。
さらに「打者として、ホームランを打ったら次の打席で何が来るか、もしくは何が起こるか予測した打ち方をしなければならなかった。だから、問題から逃れるために、少し防御的になって、コンタクトヒッターになる必要があった」と相手投手の“報復行為”を予測した動きを取る必要があったと明かした。
報復行為が横行していた当時とは違い、現在では紳士的なプレーが目立つ大リーグ。ボンズ氏は「彼らはただ打つだけ。時にそれは不利になることがあると思うが、オオタニはプレーできる」と環境の違いを嘆きつつ、「彼が誰であるかに疑問の余地はない」と大谷を絶賛。通算762本塁打を放ったスラッガーは、現在であればそれ以上の記録が残せると言わんばかりだった。
(THE ANSWER編集部)
