侍ジャパンが練習

　野球日本代表「侍ジャパン」は5、6日に京セラドーム大阪で強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」に臨む。4日には大阪市内の屋内練習場で前日調整。代表初選出の水谷瞬外野手（日本ハム）は、師と仰ぐ松田宣浩野手総合コーチからかけられた意外な言葉を明かした。

【特集】解消された「チートデー」の不安　常に減量と向き合う柔道・角田夏実、体に送る「大丈夫」のサイン

　雨で室内練習となったこの日、初選出の23歳を師匠が和ませた。万波中正外野手（日本ハム）とストレッチをしていた水谷のもとに笑顔で近寄ったのは、昨年12月に日本代表の野手総合コーチに就任した松田氏だった。2019年から2022年までソフトバンクでチームメートだった2人。かつて自主トレでも3年連続で師事した先輩と「こういう形で再会できたのはいいと思う」と水谷は頬を緩ませた。

　2018年ドラフト5位でソフトバンクに入団。1軍出場の機会がないまま、2023年12月の現役ドラフトで日本ハムに移籍した。翌年4月11日に1軍デビューを果たすと、97試合で打率.287、9本塁打、39打点をマーク。オールスターにも選出された。侍ジャパンの一員に成長した愛弟子に目を細める松田コーチからは「だから雨なんや。こういうところで俺らが会うから雨なんや」と冗談で歓迎された。

　水谷は初の代表入りに「『まさか』の気持ちももちろんあったが、少しずつ実感が沸いてきた」という。その中で「恥ずかしいことはできない。一番はやらかさないように」と堅実なプレーを誓う。「日本中の子どもたちが見るもの。次の世代の子たちに少しでも何か思ってもらえるようなプレーができたら。元気だよというところを見せたい」。師匠から受け継いだ“熱男魂”をグラウンド上で発揮する。