東京マラソンで争われたもう一つの日本代表 箱根を夢見た城西大OB&日立製作所社員の2人内定「デフリンピックで金メダルを」

光でスタートの合図をする「スタートランプ」初導入
候補選手の中で2番手となり、5回目のデフリンピック出場を内定させた山中は「しっかりと自分のレースができたことがよかった」と自身のペースを守ったレースを振り返った。2月の大阪マラソン出場を予定していたが、東京がデフリンピックの選考レースとなったために急きょ変更しての代表内定だった。
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日立製作所の社員として働きながら、市民ランナーとして練習を続ける山中。「デフリンピックがあるおかげで、ランナー仲間にもデフ陸上の存在を知ってもらえました」。2013年ソフィア大会のマラソンでは銀メダルを獲得。「東京でもメダルがとれれば」と地元で行われるデフリンピックを楽しみに話した。
スタートの音が聞こえない聴覚障がい者のために、今大会では国内の大会のレースで初めて光でスタートの合図をする「スタートランプ(スタンドシグナル)」が導入された。老若男女、障がいの有無を超えて多彩なランナーが参加する東京マラソン。東京世界陸上の代表選考を兼ねたレースで、もう1つの選考が行われていた。(荻島 弘一)
(THE ANSWER編集部)
