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エースが2発、19歳のゴラッソ、司令塔は超絶パス連発…復権見えたなでしこに高まる期待「伸びしろしかない」

サッカー女子の国際大会「シービリーブス杯」の最終戦が26日(日本時間27日)に米カリフォルニア州サンディエゴで行われ、女子日本代表(なでしこジャパン)は世界ランキング1位の米国を2-1で破り、初優勝を飾った。デンマーク人のニルス・ニールセン新監督の初陣大会はベテラン・中堅選手と10代の若手が融合。4年ぶり復帰を果たしたテクニシャンの躍動などど、今後に向けて収穫の大きい遠征となった。

「シービリーブス杯」で優勝したなでしこジャパン【写真:Getty Images】
「シービリーブス杯」で優勝したなでしこジャパン【写真:Getty Images】

シービリーブスカップで日本が初優勝

 サッカー女子の国際大会「シービリーブス杯」の最終戦が26日(日本時間27日)に米カリフォルニア州サンディエゴで行われ、女子日本代表(なでしこジャパン)は世界ランキング1位の米国を2-1で破り、初優勝を飾った。デンマーク人のニルス・ニールセン新監督の初陣大会はベテラン・中堅選手と10代の若手が融合。4年ぶり復帰を果たしたテクニシャンの躍動などど、今後に向けて収穫の大きい遠征となった。

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 なでしこジャパンの未来が大きく開ける戦いぶりだった。ニールセン監督を招聘して臨んだ大会の初戦は2023年女子W杯3位のオーストラリア相手に4-0と快勝。エースFW田中美南が2得点、1アシストと躍動し、なでしこの持ち味である流れるようなパスサッカーで結果を出した。

 2戦目のコロンビア戦は衝撃ゴールでの幕開け。キックオフからわずか18秒、中盤でボールを奪った19歳の谷川萌々子が、中央左の遠い位置から左足を一閃。飛びつこうとしたGKの手も届かず、ボールはゴール右隅に突き刺さった。距離は約30メートルというゴラッソ。ネット上の日本人ファンから「本物だわ」「19歳なのに完成度高すぎ」「そこから狙うか!?」といった声が上がり、海外ファンからも「すごいシュート」「タイミングが完璧」といった驚きが広がった。

 2024年パリ五輪の1次リーグブラジル戦でも後半アディショナルタイムの超ロングシュートで劇的決勝弾を決めた谷川。シービリーブス杯直前のドイツ・女子ブンデスリーガ国内カップ、フランクフルト戦でも豪快なミドル弾を叩き込んでおり、まさに“ゴラッソメーカー”とも呼べる活躍ぶりで、コロンビア戦の4-1勝利の立役者となった。

 そして最終戦の米国戦は司令塔・長谷川唯のスルーパスを受けた籾木結花がキックオフから93秒での先制弾。4年ぶり代表復帰のテクニシャンが存在感を示した。1点目をお膳立てした長谷川は後半5分にも躍動。狙いすました直接FKはGKにはじかれたが、こぼれ球を19歳の古賀塔子が押し込んで、これが決勝点となった。ネット上では「長谷川唯が王様。女王様だった」「ずば抜けてるな」「1人だけレベルが違う」など、称賛の声が上がった。

 米国に対しては2011年ドイツW杯決勝では延長戦からのPK戦を制して優勝しているものの、90分間での勝利は翌12年のアルガルベカップ以来となったなでしこジャパン。「これならW杯で優勝できるのでは」「ニールセン監督のサッカーが楽しみ」「伸びしろしかない」など、2027年ブラジル女子W杯、28年ロサンゼルス五輪での復権に期待が高まっている。

(THE ANSWER編集部)


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