なぜ女性下着メーカーが大谷翔平を広告起用? 狙いを聞いてみた…背景に「女性美のワコール」からの転換
下着メーカー大手のワコールは17日、米大リーグのドジャース・大谷翔平投手とグローバル広告契約を締結したことを発表した。これまでスポーツ関連はもちろん、飲料、食品、金融、航空関連など、多くの企業がスポンサー契約してきたが、今回は女性用の下着をメインとするメーカー。いったい、なぜ二刀流スターを起用するに至ったのか。「THE ANSWER」の取材に、同社は「大谷選手が最も相応しいと考え、起用に至りました」という意図を明かした。

大谷翔平とグローバル広告契約を締結した理由とは
下着メーカー大手のワコールは17日、米大リーグのドジャース・大谷翔平投手とグローバル広告契約を締結したことを発表した。これまでスポーツ関連はもちろん、飲料、食品、金融、航空関連など、多くの企業がスポンサー契約してきたが、今回は女性用の下着をメインとするメーカー。いったい、なぜ二刀流スターを起用するに至ったのか。「THE ANSWER」の取材に、同社は「大谷選手が最も相応しいと考え、起用に至りました」という意図を明かした。
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ワコールはこの日から新たなキャンペーンスローガン「Empowering. WACOAL」(エンパワーリング ワコール)を掲げ、大谷を起用した広告コミュニケーションを順次展開していく。ドジャースに移籍した昨季以降、さまざまな業界の企業が大谷とスポンサー契約を締結。その数は20社を超えた。しかし、今回は日本を代表する女性用の下着メーカーであるワコールの“顔”に。男性である大谷を広告塔に起用したのはなぜか。
「THE ANSWER」の取材に対し、同社は昨年スタートした中長期経営戦略フレーム「VISION2030」に基づき、「女性美のワコール」から「自分らしさをエンパワーメントするワコール」へ、性別にとらわれない価値提供の転換を目指していると説明。「これからのワコールは幅広い事業や様々な商品を通して、すべての人のこころとからだに寄り添い、一人ひとりの自分らしさを応援していきたいと考え、キャンペーンスローガン“Emporwerring WACOAL”を掲げました」とし、「世代や国を越えて絶大な支持と信頼を持ち、そして何よりも『自分らしさをエンパワーメントする』象徴として、大谷選手が最も相応しいと考え、起用に至りました」と意図を明かした。
スローガンに設定した「Empowering. WACOAL」にも、大切なメッセージを込めている。「社会や価値観が多様化し、美しさや自信の形は人それぞれ異なり、より『自分らしさ』を大切にする時代が到来しています」と時代の変化に触れた上で「当社は『こころとからだの支えがあり、満たされているからこそ自分らしく踏み出せる』という考え方のものと、こころとからだを支える企業としてお客さまの“自分らしさ=自然体”をサポートする存在でありたいという想いから『Empowering. WACOAL』というメッセージを掲げました」と説明した。
今回、リリースされたキービジュアルでは大谷が笑みを浮かべるアップの写真を採用。これについては「『自分らしさをエンパワーメントするワコール』として発信していきますが、自分らしさ=自然体であることを伝えていきたいと考えておりました。そのため『憧れ』の存在ではなく、大谷選手も『自分らしく生きる』一人の生活者として等身大の存在であることを表現したいと考え、大谷選手には自然なビッグスマイルをお願いし、採用させていただきました」と理由を語った。
これから大谷を広告塔として、新しい時代の価値観の提供を目指すワコール。「大谷選手の活躍が私たちに勇気と希望を与えてくれたように、私たちも一人ひとりの自分らしさを一番近くエンパワーする存在を目指します」とした。
(THE ANSWER編集部)
