勝負を分けた「奇妙」な“介入” マレー、逆襲のなぜ 「審判が火をつけた」
解説者も分析「審判員のカルロス・ラモスがマレーの手助けになって火をつけた」
失った第1セットからサービス時のトスに苦しんでいたマレーはこう語った。
屈辱を感じたマレーは、審判のクレームで一気にスイッチが入った。デュースの末にサービスエースで錦織のブレークを阻むと「レッツゴー!」と絶叫したという。そこが勝負を分けるターニングポイントとなり、世界ランク1位の逆襲がスタート。ショットが冴え始めた。
英国の元女子プロテニス選手で解説者のアナベル・クロフトさんはツイッターで、こう解説した。
「審判員のカルロス・ラモスがマレーの手助けになって火をつけた。2度目のタイム・バイオレーションでファーストサーブを剥奪してから、すぐに(錦織のサービスを)ブレークに成功した」
BBCの記事では「あれに関しては自分はフラストレーションを感じていたんだ。どこまでインパクトがあったのかわからないけれど」とマレーは語っていた。対照的に錦織は追い上げを食らった第3セットには、ラケットを赤土に叩きつけて“破壊”。主審の介入がなければ、マレーの闘志に火がつかず、錦織はそのままの勢いに4強進出を果たせたかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer