勝負を分けた「奇妙」な“介入” マレー、逆襲のなぜ 「審判が火をつけた」
テニスの全仏オープンは7日、男子シングルス準々決勝で世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)が同1位のアンディ・マレー(英国)と対戦。マレーは逆転勝利のきっかけについて、国際審判員のカルロス・ラモス氏に取られた反則だったと振り返っている。英公共放送「BBC」が報じた。
マレー逆転勝ちの理由…「スパーク」呼んだ審判の警告「ニシコリは損害被った」
テニスの全仏オープンは7日、男子シングルス準々決勝で世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)が同1位のアンディ・マレー(英国)と対戦。第1セットを6-2で先取したが、1-6、6-7、1-6と3セット連続で落とし、逆転負けを喫した。追い下げを食らった第3セットにはラケットを叩きつけるなど、悔しい8強敗退。一方、マレーは逆転勝利のきっかけについて、国際審判員のカルロス・ラモス氏に取られた反則だったと振り返っている。英公共放送「BBC」が報じた。
第2セット第3ゲーム、マレーのサービスゲームで事件は起きた。強風の影響でトスの定まらなかったマレーは、ラモス審判員からこの試合2度目のタイム・バイオレーション(遅延行為)を取られてしまう。四大大会では、ポイント間の制限時間は20秒間に設定されているが、怒りのマレーは抗議を展開した。
英地元紙「ガーディアン」ではマレーの抗議内容を紹介している。
「僕は相当長くツアーに参加しているけれど、こんなの見たことない。自分がトスをしている間に、何でそんなことをしたんだ」と激昂したマレーに対し、ラモス氏は「あなたの場合、どのポイントでも時間を使いすぎています」とクレームを一蹴した。
「これがマレーが必要としていたスパークだった。そして、ニシコリは損害を被った」と記事では分析されている。
BBCによると、マレーは「自分はすごく熱くなった。あの時はフラストレーションを感じていたんだ。(バイオレーションは)個人的には奇妙な判定に思えたんだ。トスをミスした後で、警告を受けた選手なんて僕は今まで一度も見たことがない。一度だってないんだよ」と語ったという。