青森山田高MFバスケス、目標はチリ代表 いわきFC新体制発表「選手権は終わったこと」
1年目から中心選手へ「サッカーノート書き続けて自分と向き合いたい」
バスケスは「ストロングポイントは、攻守の運動量。1番の武器は、ドリブルからの突破やチャンスメーク、シュート。まずは身体を鍛えるということで、いわきFCを選んだ。もっと身体を鍛えればスピードが上がると思うし、強くなれば早いうちに海外(への挑戦)も見えてくると思う。1年目だけど、中心選手となれるように努力を続けたいし、サッカーノートも書き続けて自分と向き合いたい」と新たな世界に挑む意気込みを示した。
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ただし、当然だが、先発起用が確約されているわけではない。田村監督は「高校選手権でフィーバーして、誰もが知る有名人になったが、休みを取らせることも考えたいと思っている。すぐに身体が壊れるような使い方をせず、チームに馴染めるように大切に育てていけたらと思う。逆に(彼の加入で)既存の選手が燃えると思う」と話し、バスケスにさらなる成長を促すとともに、チームの活性化にも期待をかけた。
バスケスと同じく新加入のGK白岡ティモシィは「今、バイロン(の話題)で騒がれていると思うけど、僕も(チリ代表を目指すバスケスに負けずに世界で戦うために)日本代表に入りたいので頑張ります」と早くも刺激を受けている様子だった。話題性のある選手として加入したことは、バスケス自身にとっても、チームにとってもプラス材料だ。
ただ、バスケスは、すでに気持ちを切り替えており「高校選手権が終わって、注目はあると思うけど、もう終わったこと。これから新たなサッカー人生が始まるので、謙虚に取り組み、自分が目指しているJリーグや海外のリーグ、チリ代表へと入っていけるように、1年間、後悔することなく過ごしていきたい」と社会人1年目の挑戦に静かに闘志を燃やしていた。チーム内競争を勝ち抜き、4月の開幕が見込まれる東北社会人リーグで再び得意のドリブル突破を見せ、いわきから世界を目指す。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)