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同僚から「疎外」も…命を懸ける覚悟だったイチロー氏 関係修復に動いた男が証言「聞いて欲しい」

今でもスウィーニー氏の記憶に残る美しい光景とは

「イチローは医者に『開幕戦にはプレーするよ』と言ったけど、医者はオーナーに電話して『イチローは、4日後に迫った開幕戦に出場したいという強い意志を持っているが、チームドクターとして、それを許す立場にはない』と告げた」

 詳細に当時のスリリングな展開を語るスウィーニー氏。イチロー氏は、ドクターから「出血が続いている潰瘍が破裂すれば、死に至る可能性がある」と告げられてもなお、「一か八かやってみるよ」と話したという。結局、出場はチームオーナーの介入により見送られることとなった。

 ミネソタに到着したスウィーニー氏は、ケン・グリフィーJr.氏らと共に、チームメートを集め、この状況を説明。「過去に脇に追いやってきたチームメートが、君たちのためにどれだけのことをやろうとしていたかを聞いて欲しい。彼は今夜の試合に出るために、自分の命をかけようとしていた」と訴えた。

 その“演説”の夜には、イチロー氏のユニホームをミネソタまで取り寄せたという。「メトロドームのベンチに飾ったんだ。イチローはシアトルの病院のベッドの上から試合を見た時、何かが変わったと感じたと言っていたよ。ルーキーイヤー以来初めて、自分を愛してくれるチームメートがいると彼は感じたんだ」とチームの変化を伝えた。

 同シーズンでマリナーズはプレーオフ出場を逃した。最終戦では、カルロス・シルバ氏が仲が悪かったとされるイチロー氏を肩車。スウィーニー氏はこの光景に「美しいイメージが我々には残っている」と胸を打たれたという。

「イチローは、それがルーキーイヤー以来、メジャーリーグで最も楽しい瞬間だったと私に話してくれた。チームメートが彼を愛し、祝ってくれたことで、ルーキーイヤー以来初めて野球への喜びを再び感じることができた」とイチロー氏から伝えられた感想を明かしている。

(THE ANSWER編集部)


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