[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

同僚から「疎外」も…命を懸ける覚悟だったイチロー氏 関係修復に動いた男が証言「聞いて欲しい」

米大リーグ通算3089安打を残したイチロー氏が、日本人初の米野球殿堂入りを決めた。米メディアは「イチローが殿堂入りした理由」と題した記事を掲載。その記事の中でマリナーズ時代の元チームメートが、「チーム内で孤立している」といわれた当時のイチロー氏の秘話を明かしている。

イチロー氏【写真:Getty Images】
イチロー氏【写真:Getty Images】

元同僚マイク・スウィーニー氏が回顧

 米大リーグ通算3089安打を残したイチロー氏が、日本人初の米野球殿堂入りを決めた。米メディアは「イチローが殿堂入りした理由」と題した記事を掲載。その記事の中でマリナーズ時代の元チームメートが、「チーム内で孤立している」といわれた当時のイチロー氏の秘話を明かしている。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 米スポーツ局「ESPN」は、「イチローが殿堂入りした理由。チームメート、対戦相手から」という見出しで、アルデン・ゴンザレス記者とジェシー・ロジャース記者による記事を掲載している。その中で、2009年当時の秘話を明かしているのが、同年からマリナーズ入りしたマイク・スウィーニー氏だ。

 スウィーニー氏は、当時のイチロー氏について「チームメートから疎外されていることは耳にしていた。嫉妬している者もいたし、チームに迎え入れようとしない者もいた」と告白。「僕はショックを受けたよ。この男は史上最高の打者なんだぞ。なぜこんなに偉大な選手を受け入れようとしないのか?」と当時の憤慨を明らかにした。

 スプリングトレーニングのロッカーでは、イチロー氏、ケン・グリフィーJr.氏と隣だったというスウィーニー氏。「すげえ。この部屋に未来の殿堂入り選手が4人もいるぞ。(2人に加え)エイドリアン・ベルトレとフェリックス・ヘルナンデスだ」と驚いた事を回顧。「こんなメンバーがいて優勝できないはずはない。ロッカールーム内を団結させる方法を考えないと」と関係修復に動き出したという。

 スウィーニー氏らは「チームをまとめようと小さいことを始めたんだ。一緒にディナーに行ったり、ロッカールームで面白いことをやったりしてね」と積極的に行動したが、スプリングトレーニング途中で、イチロー氏はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表へと合流。WBC優勝後、ミネソタでの開幕戦に向かうチームに再合流したのは、5日前のことだったという。

 そこで大きな問題が発生。イチロー氏に胃潰瘍からの出血が見つかった。状態は深刻で病院で治療を受けたという。「でもイチローは開幕に間に合わせようと強い決意を持っていた。それは文字通りWBC代表として自国を背負ったストレスだった」と振り返るスウィーニー氏。「わずか半年前に自分に背を向け、仲間外れにして孤立させたチームに戻ろうとしたんだ。彼を受け入れようとしなかったチームにね」とその決意に心を打たれたようだ。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
CW-X
ABEMA 学割
Seiko HEART BEAT Magazine
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集