箱根メンバー漏れ、代役の出走見届け涙…あれから1年、青学大主将・田中悠登が立てた戸塚中継所
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝した青学大。9区を走った主将・田中悠登(4年)は1時間8分40秒の区間2位で貢献した。12日、東京・目黒セントラルスクエアで行われた「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に登壇。前年の100回大会で走れなかった悔しさを、この大会で晴らしたことを明かしている。
「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に田中と若林が登場
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝した青学大。9区を走った主将・田中悠登(4年)は1時間8分40秒の区間2位で貢献した。12日、東京・目黒セントラルスクエアで行われた「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に登壇。前年の100回大会で走れなかった悔しさを、この大会で晴らしたことを明かしている。
5区を走った若林宏樹(4年)とともにスペシャルゲストで登壇。青学大のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一氏と箱根駅伝を振り返った。
田中は「2位と1分50秒前後でタスキをもらって、ここで差を広げて優勝を決めたいなと思って走り出した」とスタート時について触れている。
後半、横浜駅のあたりから苦しくなってきたものの、体はしっかり動いていた。「残り5キロくらいで2位の駒沢とだいぶ差を広げられた。区間2位だけれど最低限、主将として勝負を決める仕事を果たせたかなと思う。楽しい最後の箱根駅伝になった」と満足げに話した。
田中は第99回大会で8区を走ったものの、昨年の100回大会ではメンバーから漏れた。自分の代わりに走ったのは同部屋の塩出翔太(当時2年)。田中は当日、その付き添いとしてサポートした。
塩出の出走を見届けた田中はそこで涙したそうで「どうしても自分の中で悔しいという気持ちが前面に出ていた」と話している。
ただ、先輩の想いを背負って走った塩出は区間賞。悔しさで満ちていた田中の心も突き動かされた。
「自分の代わりに出て走ってくれて、いい走りをしてくれた。悔しいという気持ちから『任せてよかったな』という気持ちに変わっていきました」