全国女子駅伝

　全国都道府県対抗女子駅伝競走大会（全9区間42.195キロ）が12日に行われ、京都が3年ぶり19度目の優勝を飾った。アンカー区間の9区では、パリ五輪の陸上女子1500＆5000メートル代表の田中希実（兵庫）と東京五輪の陸上女子5000＆1万メートル代表の廣中璃梨佳（長崎）が4秒差でタスキリレー。2人が中継所で待ちながら談笑するシーンが話題になっている。

　アンカー区間へつなぐ第8中継所。日本を代表する2人のランナーが白い歯を見せ、笑顔で何かを話している。並んでいる田中と廣中は和やかな雰囲気だ。まず12位でタスキをもらったのは田中。そのたった4秒後、廣中がタスキを受け取りスタート。前にいる田中を追いかけた。NHKの中継画面でも田中の後ろを廣中が走る光景が生まれた。

　9区は10キロのコース。長距離を得意とする廣中が田中をとらえると、さらに3人を抜き9位でゴールイン。区間4位の32分11秒だった。田中も区間6位の32分28秒で走破。兵庫の順位を2つ上げ10位でゴールした。

　ネット上の陸上ファンも2人が中継所で笑って並んでいるシーンに反応。X上には「廣中さんと田中さんが並ぶ画面の圧が凄かった」「雑談してる　これはもう歴史に残るシーンを見てしまった感」「全国駅伝ならではの絵だな」「全部愛おしくて何度も観ちゃう」「まさかこの並びが見れるとは」などの声が上がっている。

　廣中はゴール後のNHKのインタビューで一緒に並んでいた田中について「スタート前に『まさかのまさかだね、一緒に頑張りましょう』と話していて、一緒に走れて心強かったです」と語った。