箱根異例の給水係へ恩返し宣言 6日後に「笑ってしまった」「逆給水素晴らしい」ネット反応
3日まで行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、話題となったのが第9区で給水を行った東大大学院の65歳・八田秀雄教授だ。関東学生連合の古川大晃(東大大学院)に並走し、両手を突き上げてエール。ネット上でも話題となったが、SNSで古川も恩返しを伝えている。
箱根駅伝
3日まで行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、話題となったのが第9区で給水を行った東大大学院の65歳・八田秀雄教授だ。関東学生連合の古川大晃(東大大学院)に並走し、両手を突き上げてエール。ネット上でも話題となったが、SNSで古川も恩返しを伝えている。
話題となったのは3日の復路。博士課程4年の29歳という異色のキャリアを持つ古川の給水シーンだ。現れたのは65歳の八田教授。パーカーにジャージーというラフな姿で古川に水を渡し、走り去る姿に両手を突き上げてエールを送った。チームメートが並走する学校が多い中、異例といえる光景だった。
八田教授は運動生理学の大家で、研究テーマは「運動時の乳酸を中心とするエネルギー代謝」。乳酸と疲労の関係について複数の著作を持つ。このシーンにX上では「なんと八田教授65歳が給水!!いやぁ、色んな人に支えられているんだなぁと改めて」「東京大学大学院教授が給水に現れる箱根駅伝おもしろすぎんかw」「東大大学院の八田教授、給水の時にバンザイしてて何かほっこりする」などと注目されていた。
古川は9日、自身のXで「僕が凡走し、連合チームの10番以内に入れなかった博士2年の予選会、八田先生は尻もちを着き、1番悔しそうに天を仰いでらっしゃいました。八田先生を喜ばせたい。そんな思いがありました」と記している。さらに同日、「今夜八田研究室の慰労会。八田先生に給水してきます」と6日後の“お返し”を誓った。
これにもファンは「笑ってしまった笑」「健脚な65歳でした」「慰労の逆給水、素晴らしい」などと反応していた。古川は八代高(熊本)を卒業し、熊本大に進学。九州大大学院で修士号を取得し、さらに東大大学院に進んだ。研究テーマの1つは「追尾走(人の後ろについて走る状況)」。昨年9月の日本インカレに出場した際、THE ANSWERの取材に「(陸上は)今までになかった自分の走りができるという1つ1つが嬉しい。終わった後のほっとした感じがすごく好き。(箱根駅伝は)是が非でも走りたい」と話していた。
(THE ANSWER編集部)