「BEST PLAY OF 2024」に輝く

　今季の女子ゴルフ国内ツアーでは竹田麗央（ヤマエグループHD）が初の年間女王に輝くなど、数々のドラマが生まれた。ルーキーでは政田夢乃（なないろ生命）の人気が急上昇。ベストプレーをファンと選手の投票で決定する「BEST PLAY OF 2024」に輝き、「選ばれるとは思っていなかった。自分以外にたくさんいいプレーがあったので本当にビックリ」と日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）公式YouTubeで語っている。

　政田はNEC軽井沢72で2位となるなど、ルーキーシーズンから優勝争いに顔を出した。レギュラーツアー出場は20試合にとどまり、年間のメルセデス・ランキングは57位でシード権獲得とはならなかったものの、ファイナルQTで9位に入り、来季の前半戦出場権を獲得している。

　8月のニトリレディス最終日、16番パー3で放ったショットが今季ベストプレーに選ばれた。第1打は、狙いすましたかのようにグリーンの狭い場所に着弾。手前から転がり、ベタピンのスーパーショットとなった。「バーディー取れば優勝あるんじゃないかという位置だった。しっかり狙っていけてよかった」と振り返っている。

　古江彩佳、西村優菜、吉田優利らと同じ2000年生まれの“プラチナ世代”。昨年、5度目のプロテストで合格した。一度はクラブを完全に置いた時期もあったが、地元・札幌を飛び出して千葉を拠点にするなど、苦労して掴んだプロの舞台だった。プロテスト合格からおよそ1年で、インスタグラムのフォロワーは約4倍増となる7.2万人に。確かな人気を集める24歳は「今回で満足せず、もっといいプレーをしていきたい」と語っている。