男子フィギュア代表争いが混沌 有力候補にミス相次ぐ…三浦「空回りした」友野「まずいかな」
フィギュアスケートの全日本選手権は21日、大阪・東和薬品RACTABドームで男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が205.68点、計297.73点で初優勝。来年3月の世界選手権(米ボストン)の出場権を獲得した。今大会は有力候補にミスが相次ぎ、日本代表の選考が悩ましいものとなりそうだ。
全日本選手権・男子フリー
フィギュアスケートの全日本選手権は21日、大阪・東和薬品RACTABドームで男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が205.68点、計297.73点で初優勝。来年3月の世界選手権(米ボストン)の出場権を獲得した。今大会は有力候補にミスが相次ぎ、日本代表の選考が悩ましいものとなりそうだ。
世界選手権の代表枠は男女3つずつ。全日本選手権で優勝すれば権利を獲得し、2枠目は(1)全日本選手権の2位、3位、(2)グランプリ(GP)ファイナル出場上位2名、(3)シーズンベスト(SB)上位3名のいずれかを満たす者から総合的に判断する。3枠目はワールドスタンディング、シーズンワールドランキングなども加味して決める。
堂々の演技で優勝した鍵山が出場権獲得。2位は16歳の中田璃士だったが、年齢制限で対象外となっている。3位に壷井達也が入ったが、代表2枠目はGPファイナル出場者でSB2位の佐藤駿が有力だ。3枠目の候補に壷井、三浦佳生、山本草太、友野一希、島田高志郎の名前が挙がる。
2、3枠目の候補者は全日本でそろって苦しんだ。壷井はフリーで挽回して銅メダルを獲得したが、ショートプログラム(SP)では14位と出遅れている。三浦、山本、友野、島田もSP、フリーの両方を納得のいく演技でそろえることはできず、表彰台に立てなかった。
フリーでミスが相次ぎ、総合230.09点で8位になった三浦は演技後に「スケートって難しいなって感じさせられる4分間だった」とコメント。「今までの全日本と空気が違う感覚があった。みんな優勝したいって思いが強くあったと思うので、自分も含めてちょっと空回りしちゃったのかな」と独特の雰囲気を表現した。
総合233.95点の5位だった友野も「終わった瞬間(選考は)まずいかなと正直思いましたね」とSP3位から順位を下げたことに肩を落とし、「僕が連盟ならしっかりデータ見て選考するかなと。みんな今回悔しかったので調子は上がると思うし、この雰囲気で実力が出せることをしっかりアピールできていないとダメだと思う」と話した。
22日に女子フリーなどが行われ、閉幕後にアイスダンス、ペアも含めた国際競技会の代表選手が発表される。
(THE ANSWER編集部)