世界的ボクシングカメラマン福田直樹氏に異例表彰 井上尚弥、中谷潤人ら写真集をWBC総会で発売
選手にも一目置かれる存在「素晴らしい経験ができました」
今年の夏頃に受賞の話が届き、写真集作成の依頼をもらったという。「それから時間をかけて写真を厳選し、渡独の準備をしてきました」。総会にはWBC世界バンタム級王者の中谷も出席し、1週間をともに過ごした。小学3年以来50年ぶりのドイツ訪問。「とても寒かったですが、素晴らしい経験ができました」と振り返った。
15年間の米国生活でボクシングを取材。2010年に全米ボクシング記者協会(BWAA)の最優秀写真賞を日本人として初めて受賞(計4度)したほか、2012年度にはWBCの「フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」にも輝いた。世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」などでも特集され、同誌でメインカメラマンを務めていた経験もある。
近年は日本の大型興行で公式カメラマンを任され、リングで起きた数々のドラマを写真を通じて伝えてきた。「パンチを予見する男」と称される技術は、選手たちにも一目置かれている。今回はWBCから総会最終日までの滞在を打診されたが、14日に帰国。15日に大阪・HOS住吉SCで行われるIBF世界バンタム級王者・西田凌佑の初防衛戦(六島)を撮影する。
(THE ANSWER編集部)