旗ではなく三叉槍のようなものを突き刺すチームも

　米国の大学フットボールで、物議を呼ぶパフォーマンスを発端とした乱闘が相次いだ。同地区の宿敵同士が各地で激突した11月30日（日本時間12月1日）。勝者が敗者の本拠地に旗などを突き立てる事案が4箇所で発生。米スポーツ専門局は「旗を立てようとして乱闘が勃発」「催涙スプレーを浴びせられた選手もいた」と騒ぎの大きさを伝えた。

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　チームの顔ともいえるロゴが描かれたフィールドのど真ん中。あろうことか、そこに敵軍の旗が突き立てられた。怒った選手たちがもみ合いに。警察も出動するほどの騒動が同日に複数発生した。米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「ライバリーウィーク（宿敵対決の週）に、4チームが相手フィールドに旗を突き立てようとして試合後に乱闘が勃発」と題して、異例の事態を報道した。

　記事は「ライバルのロゴに旗を立てる――あるいは少なくともそうしようとするのが、最近の大学フットボールの流行らしい。旗を立てるのは新しいコンセプトではないが、第14週のライバリーゲーム（宿敵同士の対決）では盛んに行われた」とし、4試合を紹介。「一方のチームが他方のチームのフィールドに旗を突き立てようとした。予想通り、そのほとんどすべてが乱闘に発展した」と伝えた。

　まずはミシガン大が敵地でオハイオ州立大に勝利した試合。ミシガン大の選手が旗を立てようとしたが、「オハイオ州立大の選手がその行為に腹を立て、乱闘が起こった」「一瞬、騒ぎは収まったが、オハイオ州立大のジャック・ソーヤー選手がミシガンの旗をひったくろうとしたことが、またもや乱闘の火種となった」「催涙スプレーを浴びせられた選手もいた」と警察沙汰になった騒動を描写した。

　ノースカロライナ州立大も敵地に旗を立てようとしたが、敗れたノースカロライナ大の選手が旗を持ち去り、投げ捨てたことで押し合いが勃発。アリゾナ大の本拠地では、勝利したアリゾナ州立大の選手が旗ではなく三叉槍のようなものをフィールドに突き刺した。喧嘩には発展しなかったものの、アリゾナ大の選手が三叉槍を取り上げようとしてここでももみ合いが発生した。

　さらにフロリダ州立大のホームでは、勝利したフロリダ大が旗を立てて乱闘に発展。屈辱を受けたフロリダ州立大のマイク・ノーベル監督が「フロリダ大の旗をつかんで脇に投げ捨てた」と伝えた。