井端監督、会見場で目を丸くした高橋宏斗の言葉 22歳に侍の自覚、休めと言われ「準備します」【プレミア12】
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は21日、4か国によるスーパーラウンドが東京ドームで開幕し、日本代表「侍ジャパン」は米国に9-1で快勝した。先発した22歳の高橋宏斗投手(中日)が、4回を2安打8奪三振、無失点の快投。試合後の会見で、高橋が発したある言葉に、井端監督は目を丸くして驚いた。
侍ジャパンはスーパーラウンド初戦を快勝
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は21日、4か国によるスーパーラウンドが東京ドームで開幕し、日本代表「侍ジャパン」は米国に9-1で快勝した。先発した22歳の高橋宏斗投手(中日)が、4回を2安打8奪三振、無失点の快投。試合後の会見で、高橋が発したある言葉に、井端監督は目を丸くして驚いた。
「明日からも準備しますし、投げろと言われればマウンドに上がるつもりです」
このチームのエースと見込んだ男の言葉が、よほど意外だったのだろう。会見に臨んだ井端監督は、マイクを握る高橋の顔をまじまじと見つめた。
スーパーラウンド初戦、相手はパワーあふれる米国打線。高橋自身も「すごくプレッシャーや重圧があった」と口にするマウンドだった。初回、最速158キロの速球と鋭く落ちるスプリットを武器に3者連続三振の好発進。2回1死から5番ウィリアムスに二塁打を許したが、後続を連続三振に斬り捨てた。4回まで70球。無失点のまま、2番手の隅田(西武)にマウンドを譲った。
井端監督は「アメリカ打線は一発がある中で、高橋投手はほぼ完璧に抑えてくれた」と高橋の好投を手放しで称える。さらに4回70球で交代させた理由を「私が見ている限り、1球も抜かずに全力で投げてくれた。100球以上のエネルギーを使ったのかな」と説明した。「あとはゆっくり休んでくれればいい」としたところで、高橋の口から飛び出したのが冒頭の言葉だった。
昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝メンバーでもある高橋は、侍ジャパンでのプレーを「日本を背負って野球すること。自覚を持って行動しているつもりです」という。井端監督がかけたエースの期待に十分応え、それ以上の言葉まで残した。2019年の大会に続く2連覇へ向けて走り続ける侍に、最高のパワーを与えてくれた。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)