侍ジャパンとの対戦を終え帰国の途に

　野球の国際試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」に出場したチェコ代表は12日、台湾経由で帰国した。9、10日と行われた2試合は日本代表「侍ジャパン」が連勝。グラウンド内外で示した日本への敬意が話題になったが、帰国に際して更新したチームSNSでは日本滞在中の思い出を投稿し「別れを告げるのがとても辛かった」と感謝をつづっている。

　思い出は尽きないようだ。チェコ代表公式Xは「美しいナゴヤ！　別れを告げるのがとても辛かった……。すべてに感謝します。そして、また会いましょう、日本！」とつづって写真を公開。雄大にそびえ、夕日に照らされた名古屋城や、名古屋市内のテレビ塔、さらに、名古屋を中心に活動する女性アイドルグループ「ふるふるしっぽ？」のステージも楽しんだようだ。

　昨年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に続く来日で、侍ジャパンに真っ向勝負を挑んだチェコ。結果は2連敗だったが、第1戦の初回に先制点を挙げるなど、随所に光るプレーを見せた。10日の第2戦開始前には、ウォーミングアップ中のチェコ選手にファンが殺到。即席サイン会が開かれた。日本のファンもチェコの選手たちに最大級のリスペクトを示した。

　侍ジャパンとの2試合を終えた選手たちは束の間のオフを満喫。チェコの「アローズ・オストラヴァ」でプレーするオンジェイ・サトリア投手は、同チームが提携を結ぶ履正社国際医療スポーツ専門学校を表敬訪問するために大阪に移動した。名古屋駅を立て続けに発着する新幹線の頻度の多さに「こんなに来るの？」と仰天。表敬訪問先でも歓待され、学生たちと交流した。

　その後、サトリアは金閣寺の写真を自身のXで公開。京都観光なども楽しんだよう。すべて日本語で「ありがとう日本。トーナメントでの幸運をお祈りしています。最後には金メダルを獲得できると確信しています」とつづり、日本への敬意を改めて示した。昨年に続き、爽やかな風を日本に吹かせたチェコ代表。ネット上の日本人ファンも「また来てね」「素晴らしい試合でした」など、惜しみない称賛を送っていた。