コワモテ関西人と思ったら…日本期待のゆなすみペア、結成して分かった人間性「実はすごいユーモアが…」【一問一答】
知らなかったお互いの一面、コワモテの森口は「すごい研究熱心」
――ミニマムスコアを突破した思いは。
長岡「昨季から世界選手権に出るためにミニマムスコアを目標にしていたが取れず、世界選手権に出れずに終わって、2人とも悔しくて。来季は絶対に出て、出るだけじゃなくて結果を残せるペアになりたいねと話していた。第一の目標として、凄く嬉しかった」
森口「支えてくださった方に成果を見せられたというか、安心した気持ち。感謝を忘れず、世界選手権に出るだけじゃなくていい結果を残せるような選手になれるように。これからも支えてくださっている方がいることを忘れずに頑張りたい」
――全日本選手権に向けてどう調整するか。
長岡「ミニマムスコアは取れたけど、世界選手権に派遣できるレベルと認めてもらえるように、しっかりした演技を見せないといけないと思う。今回ショートはできたけれど、フリーは納得いかない演技だった。ショートもフリーも納得いく演技ができるように練習を積んで、世界選手権に派遣するくらいのレベルであるとちゃんと証明できる演技ができるように頑張りたい」
森口「全日本では世界選手権で戦っていけると思えるような演技ができるように、土台作り、僕たちが頑張っている一貫性を磨いて、頑張っていければ」
――昨日、ホテルに帰ってからはどう過ごしたか。
森口「昨日の夜はオランダの男子選手と焼肉を食べに行ったぐらい(笑)。で、寝ました」
長岡「アイスダンスの(吉田)唄菜ちゃんと、夜ご飯をホテルで食べて、スケートについて語り合ったり、ミニマム取れてよかったよねとか、ここまで頑張ったよねとか、全日本も頑張ろうねとか、いろんな話をしました」
――ブルーノ・マルコットコーチに言われた印象深いアドバイスはあるか。
森口「心の中に留めているのは『スピードあるけど、でもコントロールできてる』というところ。僕たちはスピードがあるのが持ち味。でもしっかりそれをコントロールできていることを見せないと……と、心に残っている」
長岡「今、澄くんが言っていて、確かに言われたなって思ったのが、私たちは車で言ったらフェラーリくらい馬力があって『ブーン』ってスピードが出るけど『運転の仕方が分からなかったから事故を起こしてしまうよね』みたいな例を出されて。スピードがあってもコントロールできないと駄目だよねっていう話をされたのは印象に残っている」
――試合の場数を踏んでいくのが大事だと思うが、大舞台で実際に演技して感じた部分は。
森口「僕たちは練習のときから結構、敢えてプレッシャーをかけたりとか、そういう練習をしてるんですけど、こういう大きな舞台って練習では絶対に感じられないプレッシャーだったり、観客の皆さんからもらえる温かい気持ちだったり、会場でしか味わえないいろんな感情がある。すごく特別なものになるし、世界選手権も観客の皆さんが多いと思うので、すごくいい経験にもなる。こうやってこの大会に招待していただいて、すごく有意義なものにできたんじゃないかなと思う」
――昨年5月結成。お互いに、組んだ当時は知らなかった一面はあるか。
森口「すごくストイックだなと。ペアスケーターにすごく向いていると思う。人をフォローできる力が柚奈ちゃんにある。柚奈ちゃんの強みでもあるし、このチームの強みにもなっているので、そこはすごくいいと思う。試合前になったらすごくストイックになるので、僕も結構めちゃめちゃ追い込みたいタイプだから、行く方向が一緒でやりやすい。いいスケーターだなと思います」
長岡「初めて会ったときは、関西人だし、なんか……コワモテ(笑)。怖そうっていう勝手な印象だったんですけど、実はすごいユーモアは溢れるというか、ずっと冗談を言っていて、面白い一面もありながら、すごい研究熱心。『昨日の夜さ、ツイストのさ、この人の動画見てたらさ、こうやったらいいと思うんだよね』とか、朝の練習のときに言ってきて、2人でやってみようとか。結構いろんなペアの動画を常に見ている。向上心で溢れていると思います」
――フィンランド杯で、海外GPデビュー戦になる。
森口「初めての2戦目は僕たちの中で嬉しくて感動してます。すごくありがたい」
――サウナ好きとしても嬉しい。
森口「敢えて言わなかったんですけど(笑)」
(THE ANSWER編集部)