競歩・池田向希のドーピング違反疑惑に日本陸連声明 パリ五輪出場の経緯と今後の支援約束
陸上男子20キロ競歩の池田向希選手(旭化成)が世界陸連の独立監視機関「インテグリティー・ユニット(AIU)」からドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を受けたことに対し、日本陸上競技連盟は3日、経緯と今後の対応に関するリリースを発表した。
池田向希
陸上男子20キロ競歩の池田向希選手(旭化成)が世界陸連の独立監視機関「インテグリティー・ユニット(AIU)」からドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を受けたことに対し、日本陸上競技連盟は3日、経緯と今後の対応に関するリリースを発表した。
日本陸連は、1日にAIUから「アンチ・ドーピング規則違反に基づく暫定的資格停止処分」の通達があったことを報告。「これまでの経緯をはじめ、今後の対応に関する詳細につきましては、池田選手が所属する旭化成からのリリース資料をご参照いただきますようお願いします」とした。
その上でこれまでの経緯について下記の通り報告した。
◇ ◇ ◇
・2024年6月28日
AIUが実施した池田選手に対する2023年6月から8月にかけての血液検査値から血液ドーピングの疑いがあること、ドーピング違反の疑いに対する釈明を行う場合には、所定の期日までに弁明書および証明書類を提出すべきこと等の内容が、AIUから池田選手に通知され、同時に本連盟に報告される。
・同年7月4日から7月16日
パリオリンピック男子20キロ競歩開催前までに弁明書に対するAIUの結論が出ない場合は、同大会に出場することを、池田選手からAIUへ申し入れし、同大会出場を認める旨の回答をAIUから得る。
AIUの事前回答を受け、本連盟は池田選手の大会派遣を決定し、オリンピックの派遣母体である日本オリンピック委員会に報告する。
・同年7月24日
池田選手がAIUに対して弁明書を提出した報告を旭化成から受ける。
・同年11月1日
AIUより、池田選手に対して正式にアンチ・ドーピング規則違反として立件する旨および本件が最終的に解決されるまでの間の暫定的資格停止処分が下ったことが通知され、同時に本連盟に報告される。
◇ ◇ ◇
池田は2021年東京五輪と22年世界陸上で銀メダルを獲得。日本陸連は今後の対応について「池田選手がAIUへの暫定的資格停止処分の取り消しを求める申し立てにおいて認められた権利を行使するための手続きを、競技団体として支援してまいります」と協力を約束。「なお、本連盟は、スポーツ界におけるドーピングを撲滅するための活動を全面的に支持するとともに、クリーンで公正なスポーツを守るために関連機関と連携のうえ、アンチ・ドーピング活動を引き続き積極的に実施してまいります」とした。
(THE ANSWER編集部)