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合格率3.7%、難関プロテスト2位でも「悔しい」 20歳都玲華の大人な素顔 被災地思い行動「私も支えがないとゴルフができない」

2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。4度目の最終挑戦となった都玲華は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算8アンダーの2位。上位突破を果たしたものの、10アンダーでトップの寺岡沙弥香には及ばず。最終日の内容には「ちょっと悔しさが勝ちますね」と語った。

最終プロテストに参加した都玲華【写真:Getty Images】
最終プロテストに参加した都玲華【写真:Getty Images】

JLPGA最終プロテスト

 2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは1日、茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で最終日が行われ、通算4オーバーまでの上位26人が合格した。4度目の最終挑戦となった都玲華は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算8アンダーの2位。上位突破を果たしたものの、10アンダーでトップの寺岡沙弥香には及ばず。最終日の内容には「ちょっと悔しさが勝ちますね」と語った。

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「受かってよかったなというのが一番にあるけど、悔しい」。4度目の最終プロテストで遂に合格、しかも上位だ。それでも最後の一日に、心残りもあった。

 2打差2位でのスタート。前半は3バーディー、ボギーなしで折り返し、一時は寺岡を抜いてトップに浮上。しかし、後半は17番パー4でボギーを叩き、スコアを伸ばせなかった。短い距離を外し、長い距離が入ったパットに「悪いのかどうかというのも分からない」と頭をかいた。

 ただ喜んで終わらないのも、既にプロ顔負けの意識を持つからこそ。独特の緊張感漂う4日間にも「4回目なので、ベテランくらいの感覚」と特別意識はしなかった。心がブレそうな時でも「心をしばいていくくらいの感じ」で自らを鼓舞。取材も4日間、笑顔で受け続けた。

 3月には、日本赤十字社を通じて能登半島地震の災害義援金を寄付した。「私も周りの方の支えがないとゴルフができない。ありがたみを感じていたので、できることはないかと」。父から情報を聞き、行動に移すなど考えも大人だ。

 20歳ながら、好きな歌手は「長渕剛」。コーチの車で聴いたことがきっかけで今年ハマった。お気に入りは「しゃぼん玉」。ラウンド中も鼻歌に出るほどで、「(プロテストの)4日間も毎朝、父が『登場曲』とか言って車で永遠にリピートしていた」。支える父の方が緊張していたと笑う。

 4月のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」では史上6人目のアマチュア優勝を達成。今月の富士通レディースで21位になるなど、JLPGAツアーでも経験を重ね、既にファンからの人気も高い。2003年度生まれの同世代にはメルセデス・ランキングで首位を走る竹田麗央のほか、櫻井心那、川崎春花、神谷そら、尾関彩美悠ら既にプロとしてツアー優勝を経験している選手がいる。

「やっと同じ舞台に立てた。早く追いつけるように頑張りたい。上手なだけじゃなくて強いゴルファーとして『あの子どうなんだろう』と常に気にかけてもらえるような選手になりたい」。1次予選からの受験者総人数は695人で、合格率3.7%。難関を4度目で突破し、華やかで厳しいプロの世界に羽ばたく。

(THE ANSWER編集部)


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