卓球中国が“張本美和キラー”投入 次戦で日本への対抗意識露わ「自信つけられると難しい」
卓球の国際大会、WTTチャンピオンズフランクフルトが11月3日にドイツ・フランクフルトで開幕する。現地27日までフランスで行われていたWTTチャンピオンズモンペリエでは、初出場の大藤沙月(ミキハウス)が初優勝の快挙を成し遂げた一方、卓球王国の中国は男女ともに惨敗。中国メディアは自国の巻き返しとともに「勢いづく日本の自信を阻むことが必要だ」と、日本女子を意識したメンバー編成と戦い方に言及している。
11月3日にWTTチャンピオンズフランクフルトが開幕
卓球の国際大会、WTTチャンピオンズフランクフルトが11月3日にドイツ・フランクフルトで開幕する。現地27日までフランスで行われていたWTTチャンピオンズモンペリエでは、初出場の大藤沙月(ミキハウス)が初優勝の快挙を成し遂げた一方、卓球王国の中国は男女ともに惨敗。中国メディアは自国の巻き返しとともに「勢いづく日本の自信を阻むことが必要だ」と、日本女子を意識したメンバー編成と戦い方に言及している。
【特集】五輪金メダリストの普段の食生活 練習や試合前に特に気を付けることは「食べるタイミングと量」――バドミントン・松友美佐紀選手(W-ANS ACADEMYへ)
モンペリエ大会では20歳の大藤が2回戦で平野美宇、3回戦で伊藤美誠を立て続けに破り、決勝でも今季絶好調の張本美和を破って頂点に立った。一方の中国女子は、準決勝で銭天一が張本に敗れて決勝に一人も残れず。自国への危機感と日本への警戒感が充満した。
中国メディア「卓球ネット」は早くも次のフランクフルト大会に向けた展望記事を掲載。モンペリエ大会に続き、世界ランク1位の孫頴莎の出場はないものの「今回のWTTチャンピオンズフランクフルトでは王曼昱が復活し、王芸迪、陳幸同、銭天一が引き続き出場するほか、石洵瑶に代わって何卓佳が起用される」と出場選手を公開した。
中でも注目は何卓佳。「卓球ネット」では「何卓佳は中国卓球チームの練習相手の役割を果たしており、チャンスはあまりないが、特殊な打法で、国外の選手には強く、目覚ましい戦績を残している。今年のチャイナスマッシュでは、3-0で張本美和を破った。とりわけ第2、第3ゲームはいずれも11-2で圧倒し、張本美和に涙を流させている」と“張本キラー”として期待をかけている。
フランクフルト大会での目標については「優勝を勝ち取り、日本の卓球を抑えること」と日本を完全に意識。「日本の女子チームは張本美和、大藤沙月などがそれぞれに素晴らしいパフォーマンスを見せた。度重なる敗戦で、中国卓球は現在、大きな圧力に直面している。チャンピオンズフランクフルトには精鋭を揃えて臨むが、第一の目標は間違いなく優勝することである」と厳命した。
その上で「最近勢いづいている日本卓球に更に自信をつけられては、今後の対応はますます難しくなる。ここで素早く対応し、これを阻み、抑えることが必要だ」と最大級の警戒を示している。
(THE ANSWER編集部)