スポーツバーでの光景に非難殺到

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は26日（日本時間27日）、本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に「1番・DH」で先発出場したが、二盗を試みた直後に負傷。「左肩亜脱臼」と米メディアは一斉に報じた。大谷が痛みに悶える中、ニューヨークのスポーツバーで観戦していたファンが歓喜する動画がSNS上に拡散。米記者からも非難の声が上がっている。

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　静寂に包まれたドジャースタジアムとは対照的だった。大谷は4-1の7回に二盗を試みたが失敗。その場でうなだれるように寝転がった。左腕を押さえながら悶絶。ニューヨークのスポーツバーで観戦していたヤンキースファン集団は、この場面で歓喜の声を上げていた。あるファンがX上に投稿した動画が一気に拡散。米紙「ニューヨーク・ポスト」も「この動画は激怒を呼んでいる」と取り上げるほど炎上している。

　米専門ポッドキャスト番組「ベースボール・イズ・デッド」のXも司会のジャレッド・カラビス記者がこの件について熱弁する映像を公開。過去にヤンキースファンが相手選手と口論になったり、グラウンドに物を投げ入れたりした“前科”を紹介し、「そういう映像が拡散されると、ヤンキースファンたちは『アイツらは俺らとは違う』と言ってきた」と力説した。

　先発左腕ロドンの妻が、今年のプレーオフ期間中に殺害予告を受けたことにも言及。それに関しても「ヤンキースファンは『彼らは真のヤンキースファンじゃない！　俺らとは違う』と言ってきた」と主張し、「じゃあ今、3000人がピンストライプのユニホームを着て、ショウヘイが怪我して喜んでいる状況は『俺らと違う』と言えるのか？　君たちも一緒じゃないのか？」と投げかけた。

　さらに「彼らは君たちであって、君たちは彼らだ」と畳みかけ、一部のファンの愚行と言い逃れすることはできないと批判した。もともとヤンキースの宿敵であるレッドソックスの熱烈ファンとして知られる同記者だけに、その口調は熱を帯びていた。