山本由伸は「またも我々を欺いた」 入団の噂もあったヤンキース制圧、NY紙は皮肉交じりに称賛
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は26日(日本時間27日)、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に先発し、7回途中1安打1失点の力投。今季58本塁打の怪物アーロン・ジャッジ外野手を無安打に封じるなど、4-2で勝ったチームに貢献した。辛口といわれる敵軍のニューヨークメディアは皮肉交じりに山本を称賛。「ソト以外のヤンキースをずぶの素人に見せた」などと報じている。
ワールドシリーズ
米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は26日(日本時間27日)、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に先発し、7回途中1安打1失点の力投。今季58本塁打の怪物アーロン・ジャッジ外野手を無安打に封じるなど、4-2で勝ったチームに貢献した。辛口といわれる敵軍のニューヨークメディアは皮肉交じりに山本を称賛。「ソト以外のヤンキースをずぶの素人に見せた」などと報じている。
スラッガーに仕事をさせなかった。0-0の初回1死二塁の場面でジャッジと対峙した山本。7球目の低めスライダーで空振り三振を奪い、ドジャースファンを沸かせた。第2打席は右飛、第3打席も空振り三振。ワールドシリーズ初登板の右腕は雄叫びを上げた。6回1/3を投げ、86球で降板。ベンチに向かう際にはスタンディングオベーションを受けた。
米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ドジャースのヨシノブ・ヤマモトがヤンキースのワールドシリーズ最大の優位性を逆転させた」との見出しをつけ、ジョン・ヘイマン記者の署名記事を掲載した。
記事では「ヤマモトがまたやってくれた。ヤマモトは再び天からのレパートリーを駆使して、LA(ドジャース)が4-2で勝利したWS第2戦で、偉大なフアン・ソトを除くヤンキースをずぶの素人同然に見せた」と伝えた。3回にフアン・ソト外野手に右越え本塁打を浴びたが、他の打者を完璧に封じた投球を称賛している。
さらに「ヤマモトは肩の故障から数週間前に復帰して以来、最高のピッチングを見せていなかったが、ドジャースから史上最高額の3億2500万ドルの契約を勝ち取った怪物のような投球で、我々をまたもや欺いた」と記している。
今季からメジャーに挑戦している山本は、ドジャース入団が決まる前、ヤンキースも移籍先候補の1つとして米メディアに報じられていた。今回の記事では「ヤマモトがウィンター・ミーティングでピンストライプの伝説のランダムな事実を話してヤンキースをだました。ググればわかるようなことだ。とにかく、意図的であろうとなかろうと、それは素晴らしいカーブボールとなり、ヤンキースは彼が西を好むという噂は間違いで本当はブロンクスを夢見ているのだと思い込んでしまった」と当時に触れつつ記されている。
ヘイマン記者は「ヤンキースは3億ドルの入札を行ったが、その前に金額がどうであろうと彼は来ないと悟った」と当時を思い返して皮肉を込めた文面も記している。
(THE ANSWER編集部)