ZOZO6位健闘した23歳杉浦悠太 小柄172cmでも米ツアーで戦える十分な要素「やりたい気持ちは…」
国内ツアーでは賞金王争い中
ゴルフは3歳で始めた。高2で1学年上の中島啓太らを抑えて日本ジュニア優勝。日大の主力として活躍し、4年時はナショナルチームのメンバーとして海外を飛び回った。国内ツアーのダンロップフェニックスを制覇。同ツアー史上7人目のアマチュア優勝で同日中にプロ転向し、今季は日本プロ選手権でプロ初優勝を飾った。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
賞金ランクは6001万2404円で6位。だが、右肘痛で夏場はツアーからの離脱をせざるを得なかった。
「ゴルフをしたくてもできなかったのでつらかったです。その分、トレーニングで下半身を鍛えていました」
2週前の日本オープンは予選落ちに終わったものの、右肘の状態が良くなかったことを確信。今大会は初日からショットが好調で「また戦える」と手応えをつかんでいた。
結果は初出場の米ツアーで6位。「このフィールドで通用するところは」と問われ、「バンカーも含めてグリーン周りだと思います」と返した。172センチ、74キロと米ツアーの選手たちに比べると小柄だが、ドライバー平均飛距離は294.65ヤード。自負する巧みなショートゲームも踏まえ、同ツアーで戦える要素は十分にある。だからこそ言った。
「向こう(米ツアー)でやりたい気持ちは今大会の経験でより強くなりました。メキシコでの試合には自分でつかんだ権利なので出たい思いはあります。ただ、国内ツアーの賞金王も目指しているので、まだ、何も考えられていません」
アマでのツアー優勝、国内メジャー制覇、米ツアー初出場でトップ10入り。ステップアップを続ける23歳だが、「米ツアーの出場権をフルに持っているわけではないので、まだまだです」と謙虚に言った。目指すは同ツアー10勝、21年マスターズを制覇した松山の域。今は着々と力をつけ、いつかは同組で松山と勝負する。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)