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世界の青木功、82歳でも「もっとゴルフが上手くなりたい」 今も週3ラウンド、文化功労者選出で語った目標

日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ第3日が26日、千葉・アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で開催された。会場では、前日25日に2024年度の文化功労者に選出された日本ゴルフツアー機構(JGTO)前会長の青木功が取材に対応。今後の目標を問われた82歳は、「ゴルフが上手くなりたい」と語った。

2024年度の文化功労者に選出された日本ゴルフツアー機構前会長の青木功【写真:柳田通斉】
2024年度の文化功労者に選出された日本ゴルフツアー機構前会長の青木功【写真:柳田通斉】

ZOZOチャンピオンシップの会場で取材対応

 日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ第3日が26日、千葉・アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で開催された。会場では、前日25日に2024年度の文化功労者に選出された日本ゴルフツアー機構(JGTO)前会長の青木功が取材に対応。今後の目標を問われた82歳は、「ゴルフが上手くなりたい」と語った。

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 記者に囲まれた青木は、「自分は好きなことをやってきただけだけど、こうして評価してもらえたことは嬉しいですね」と言った。

 文化功労者とは文化の向上発達に関し、特に功績顕著な者を指す称号。ゴルフ界では2014年度に選出された樋口久子(日本女子プロゴルフ協会顧問)に続いて2人目となった。青木は1964年にプロ入りし、国内ツアーで通算51勝。80年には、全米オープンでジャック・ニクラウスと激闘を演じて2位。83年には、奇跡の逆転イーグルでハワイアンオープンを制し、日本人初の米ツアー優勝を遂げた。米シニアツアーでも9勝。「世界のAOKI」として名をとどろかせた。

 2004年には、日本人男子として初めてゴルフ世界殿堂入り。16年からは4期8年にわたってJGTO会長を務めた。政府は選出理由について「我が国のトッププレーヤーとして、国内のみならず世界を舞台に活躍した功績は、日本のプロスポーツ発展に大きく貢献するものであり、その功績は誠に顕著である」と説明。これを受け、青木は「好きなことをやってきただけだからね」と言いながら、他のプロに先駆けて海外で戦った理由を明かした。

「かつては日本のマーケットが大きくて、『ゴルフで金を稼ぐなら日本』と言われていました。だから、セベ(・バレステロス)からも『日本が一番稼げるのに何で外に出るんだ』と言われましたよ。でも、私は金じゃなく、海外のいろんなところでやってみたかった。それが私のスタイルだから」

 青木の後は、丸山茂樹が米ツアーで3勝。松山英樹は10勝を飾り、現在は多くの選手が同ツアー出場資格取得を目指しているが、青木は先駆者として「ただ行くのではダメ。自分で目標を立てて、そこに向けて何をしていくかを考えなければ」などと語った。

 その上で、「私にもまだやりたいことがあるけど」と言った。「それは何でしょうか」と問われると、笑みを浮かべて即答した。

「もっと、ゴルフが上手くなりたい」

 JGTO会長を退任してからは、「仕事でゴルフをする機会が増えた」と明かすが、「何をやってもうまくいかない。スコアはどうでもいいけど、自分が納得いくスイングでボールを打ちたいよね」と実感を込めた。

 現在は週3度のペースでラウンドし、明日もコースに出る予定という。いくつになってもゴルフが好き。「世界のAOKI」の向上心は衰え知らずだ。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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