ファン騒然の“謎高校”から支配下指名 たった創部3年で誕生「しかも1期生で…」プロ野球で校名を全国区に
最大の武器は二塁送球1.8秒の強肩、そしてエナジック3年間で培った“力”
最大の武器は、二塁送球タイムが世代屈指の1.8秒前後という肩の強さ。よく動画を見るという甲斐拓也(ソフトバンク)ばりの“キャノン”で、飛び出した走者を刺すこともある。50メートルを6.2秒で駆ける走力、高校通算19本塁打を放った打力も強みだ。そしてもう一つ、エナジックでの3年間で培った“力”がある。
「プロの試合を見ていても、帰塁の時に目を切っているランナーもいるので、『これ刺せるな』と感じる場面もあります。ノーサイン野球に取り組んだことで、相手の隙を探す習慣、気付くことのできる観察力を身に付けることができました。これは自分の一番大きな武器で、プロの世界でも生きてくると思います」
送球時の足の運び方や打撃のミート力など荒削りな部分はあるが、「育成の面で非常に優れている球団」(龍山)というイメージを抱く西武で、“4拍子”にさらに磨きを掛ける決意だ。「1日でも早く1軍の試合に出場して、日本代表にも選ばれるような選手になっていきたいと思います」と夢も大きい。エナジックが掲げる「世界へ羽ばたくトップアスリートの育成」を体現すべく、新たなチャレンジへと足を踏み出す。
(長嶺 真輝 / Maki Nagamine)