心乱れる「選択終了」の文字 無言で画面見つめ3時間20分「もうヤバいのかと…」育成ドラフト待つ心理
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、都内で行われた。今年から2軍ウエスタン・リーグに参加したくふうハヤテからは、静岡市内に早川太貴投手が待機。会議開始から3時間20分が経過した午後8時過ぎになって、ようやく阪神から育成3位で指名されるとようやく笑みをこぼした。「選択終了の文字が苦しくて…」と、画面に次々に並ぶ指名選手に心乱れた時間を振り返った。
阪神育成3位早川太貴、ようやく呼ばれた自分の名前「頭が真っ白になって…」
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、都内で行われた。今年から2軍ウエスタン・リーグに参加したくふうハヤテからは、静岡市内に早川太貴投手が待機。会議開始から3時間20分が経過した午後8時過ぎになって、ようやく阪神から育成3位で指名されるとようやく笑みをこぼした。「選択終了の文字が苦しくて…」と、画面に次々に並ぶ指名選手に心乱れた時間を振り返った。
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早川はチームが本拠地を置く静岡市内でドラフト指名を見た。チーム本体は宮崎で行われているフェニックスリーグに参加中。ドラフトで指名の可能性がある唯一の選手として静岡に戻り、その時を待った。
池田球団社長と共に、会場に現れたのは午後4時45分。「上位はないと思うので、流れしだいかと思います」と自らが置かれた立場を冷静に分析していた。大型スクリーンに映るドラフト中継を正面に見ながら、待てども待てども自分の名前が呼ばれない。周りと会話があるわけでもなく、無言で画面を見続ける時間が続いた。
支配下指名が終わった際には、会場を重苦しい空気が包み、早川もさすがに一度席を立った。着席して育成ドラフトが始まっても、違う名前が呼ばれ続ける。ようやく阪神の育成3位で自分の名前が呼ばれたのは午後8時5分。着席から実に3時間20分が経過していた。早川は立ち上がって池田社長と握手。ただのちに、その瞬間を振り返ると……。
「自分の名前が出た画面を見たら、鳥肌がたったというのか頭が真っ白になって…。よく覚えていません」。偽りのない本音だった。