井上尚弥、体重超過カシメロ戦は「100%ない」と一蹴 「実力はあるけど…試合を組めない理由」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が21日、都内で取材に応じ、自身との対戦を求め続ける元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)を一蹴した。
井上尚弥が収録参加
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が21日、都内で取材に応じ、自身との対戦を求め続ける元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)を一蹴した。
カシメロは12日、スーパーバンタム級(55.3キロ以下)10回戦の前日計量で1キロ超過し、2回目の計量でも落とせず。横浜武道館での試合は、サウル・サンチェス(米国)に初回TKO勝ち。リング上で「計量でオーバーウェイト。でも、自分には計量なんて関係ない」と話した。2020年に対戦予定だったが、コロナ禍で中止になった井上戦について「ナオヤ・イノウエ、カモン! いつでも、どこでも戦う」と豪語していた。
体重を作れなかった過去がある中、井上戦を再三にわたって熱望。しかし、陣営の大橋秀行会長も対戦を否定していた。これを受け、この日の井上は「実力はあるんですけどね。そういうところが大橋会長が試合を組めない理由」とルールを守れない問題児に指摘。「試合は自分が決めることではない。大橋会長がああいう発言をしたら100%ない。会長が100%ないと言えば100%ないです」と一蹴した。
今年は7年ぶりの年間3試合を予定し、次戦に関する会見は24日に行われる。12月に首都圏で計画される次戦の相手はWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が有力候補に挙がり、来年は米ラスベガスでの大型興行も浮上。指名挑戦権を持つ元WBA王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)も井上戦を熱望している。
井上はすでにスパーリングに入り、次戦へ向けて調整中。「トレーニングも持続しているし、良い気持ちを次戦に持っていける。(来年3試合は)したい気持ちもある。たぶん海外も入るし、(試合数の)バランス的にどうなるか。そこは今年の試合をクリアしてから正式に決まるので」と話すに留めた。
この日はWOWOWの「エキサイトマッチSP」のスペシャルゲストとして収録に臨み、元IBF王者TJ・ドヘニー(アイルランド)に7回0分16秒TKO勝ちした9月3日の試合を自ら解説。収録された「井上尚弥出演! エキサイトマッチSP『井上尚弥VSTJ・ドヘニー』『武居由樹VS比嘉大吾』」(WOWOWライブ&WOWOWオンデマンド)は11月4日午後9時から放送される。