オラスクアガ「非常に残念」 初防衛戦がまさかの無判定試合に、改めて寺地拳四朗との再戦熱望
ボクシングのWBO世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・有明アリーナで行われたが、王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)が同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と初回2分25秒で無判定試合に終わった。今回が初防衛戦。13日を含め、日本初となる1イベント7つの世界戦が行われる。
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ボクシングのWBO世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・有明アリーナで行われたが、王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)が同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と初回2分25秒で無判定試合に終わった。今回が初防衛戦。13日を含め、日本初となる1イベント7つの世界戦が行われる。
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まさかの早期終了となった。初回、互いの距離が詰まったところでバッティング。ゴンサレスが左目上をカットし、ドクターチェックに。再開したが、血が止まらずレフェリーが試合を止めた。早すぎる幕切れにオラスクアガは両手を広げ、判断に不満げだった。会場大型モニターにリプレーが繰り返し流れるたびに、ファンは「うわぁ」と悲鳴。試合続行不能で無判定試合となった。
会見に登場したオラスクアガは「非常に残念。この試合のために非常に頑張って練習してきた。自分の力を証明したかった。とても悲しい」と無念さを滲ませた。集まってくれた日本のファンに感謝。「全くダメージがないので、いつでもできる。すぐ戻って試合をしたい」と次戦を見据えた。
オラスクアガは昨年4月、元WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者だった寺地拳四朗(BMB)に世界初挑戦。9回TKO負けながら激闘で絶対王者を追い詰め、評価を上げた。今年7月の前戦は2度目の世界挑戦で王座獲得。愛嬌のある笑顔と強打による派手な試合が多く、帝拳ジムに所属後も日本のファンから愛される存在となった。
この日のメインイベントに臨むWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とは、中谷が中学卒業後に単身渡米した時からの親友。今回も8月末からの米ロサンゼルス合宿、来日後の最終調整もともにした。前日には、寺地が同じフライ級で2階級制覇を達成。今後の青写真として統一戦でのリベンジを狙っていた。
かねて寺地との再戦を希望していたオラスクアガは「キャリアの中で唯一の敗戦。リマッチには非常に前向き。来年実現できれば」と改めて熱望。12日にIBF世界ライトフライ級王座を獲得した矢吹正道(LUSH緑)が階級を上げて対戦を希望していると知らされると「正直誰かはわからないが、興味を持ってくれるのは嬉しい。光栄に思っている」と歓迎した。
ゴンサレスは2021年10月にWBO世界ライトフライ級王座を獲得。試合巧者として3度防衛後の今年6月に王座を返上し、2階級制覇が懸かっていた。
(THE ANSWER編集部)