準V張本美和の「潜在能力は計り知れない」 惨敗中国メディアが感じた脅威、決勝後の振る舞いも称賛
卓球のアジア選手権(カザフスタン・アスタナ)は13日に女子シングルス決勝が行われ、16歳の張本美和(木下グループ)は北朝鮮の金琴英(キム・クムヨン)にゲームカウント1-3で敗れて準優勝に終わった。
アジア選手権女子シングルス決勝
卓球のアジア選手権(カザフスタン・アスタナ)は13日に女子シングルス決勝が行われ、16歳の張本美和(木下グループ)は北朝鮮の金琴英(キム・クムヨン)にゲームカウント1-3で敗れて準優勝に終わった。
第1ゲームから相手のバックを攻めた張本は11-6で先取したものの、第2ゲームはキムの不規則な変化をもたらすリターンに苦戦し、11-6で落とした。第3ゲームは10-9とゲームポイントを握りながら3ポイントを連取されて失うと、第4ゲームも最後は張本がドライブミスで終了。頂点まであと一歩のところで敗れた。
それでも、今大会で中国の「3大エース」を団体戦、個人戦で撃破した張本の活躍には中国メディア「卓球ネット」も称賛。「女子シングルス表彰式 張本美和は微笑を浮かべ、金琴英は北朝鮮のチームメイトと喜びの声をあげる。中国チームはメダルとは無縁」との見出しで報じた。
記事ではファイナリスト2人がともに中国勢を撃破してきたことを説明しつつ、試合内容を詳報。その上で「試合の後に行われた表彰式で、張本美和は敗戦に気落ちする様子もなく、微笑みながらたたえていた。一方、キム・クムヨンはとてもうれしそうに、北朝鮮の選手たちと勝利を祝い、表彰式の後には皆で優勝カップを掲げて記念撮影をしていた」と張本の“グッドルーザー”ぶりにも触れた。
一方、中国勢の“惨敗”ぶりにも改めて言及。「今回のアジア選手権で、中国女子チームは力が発揮できず、女子団体は準優勝に止まり、女子ダブルスは3位、女子シングルスに至っては誰もベスト4に進めず、メダルなしに終わった。女子シングルスでは、世界で優勝した経験のある陳幸同が張本美和に、王芸迪がキム・クムヨンに敗れて敗退した。さらに孫頴莎も団体戦でこの二人に敗れている。王芸迪は団体戦でも張本美和に敗れた」と伝えている。
張本への称賛は止まず「張本美和は優勝を逃したものの、表彰式では泰然とした様子で、時折微笑さえ浮かべていた。わずか16歳の若い彼女が、アジア選手権で中国チームの防衛線を次々と突破し、日本の女子団体では優勝の最大の功臣となり、女子シングルスでも女子ダブルスでも決勝に進んだ。すでに非常に素晴らしい出来事で、その未来、潜在能力は計り知れない」と称賛しつつも、今後の脅威を感じる論調だった。
(THE ANSWER編集部)