「紫の髪は威嚇にならない」「全身全霊の試合を」 田中恒成&オラスクアガ、世界王座防衛へ決意
日本で愛される王者オラスクアガ「自分が誰なのかを見せるいい機会」
激闘続きで日本のボクシングファンに愛されるWBO世界フライ級王者オラスクアガは、同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と対戦。「12回判定かKOか、どちらにしても勝ちたい。しばらくこのベルトが自分の元にあることを約束したい」と初防衛を誓い、挑戦者についてにこやかに語った。
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「特に印象はない。なぜかというと、前にも会ったことがあるし、初対面じゃないので新たな印象はない。とてもいい人なのは知っている。自分が誰なのかを見せるいい機会になると思う」
7月の前戦では加納陸に3回2分50秒KO勝ちし、2度目の世界挑戦で王座戴冠を果たした。今回のメインイベントを務めるWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とは、中谷が中学卒業後に単身渡米した時からの親友。今回も8月末からの米ロサンゼルス合宿、来日後の最終調整もともにした。
今後のプランについては、「いつも目の前の相手、目の前の目標に向けて動いていく」としつつ、「ただ、戦績に1つ黒星がある。その再戦をできればいい」と息巻いた。13日に登場する元WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)に敗戦。ともにフライ級に転向し、リベンジを描いた。
「まだ8試合だけと言う人もいるけど、それで世界を獲れるのが事実。長いキャリアが続く中で恥ずかしくない、全身全霊の試合を見せたい」
ゴンサレスは「とても興味深い、クレバーな試合をしたい。体重は全く問題ない。12ラウンドだけじゃなく、4、5ラウンド余計にできるくらいのコンディション。いい試合を見せたい」と試合巧者ぶりを発揮する構え。「8試合で世界王者になった相手。俺は30試合やっている。クレバーなところを見せて何が何でも勝つ。ガツガツとした試合をしたい」と目をギラつかせた。
戦績は25歳のオラスクアガが7勝(5KO)1敗、33歳のゴンサレスが28勝(14KO)3敗1分け。