16歳張本美和に2敗、中国14年ぶり屈辱 「まれに見る苦戦。真剣に反省を」母国メディア厳しい論調
卓球のアジア選手権(カザフスタン・アスタナ)は9日、女子団体決勝が行われ、世界ランク2位の日本が、中国(同1位)を3-1で下し、2大会ぶりの優勝を果たした。中国を破っての優勝は、1974年横浜大会以来50年ぶりの快挙となった。中国メディアにも落胆が広がっており、「真剣に反省し、問題点を総括する必要がある」と代表を叱咤激励している。
卓球アジア選手権女子団体
卓球のアジア選手権(カザフスタン・アスタナ)は9日、女子団体決勝が行われ、世界ランク2位の日本が、中国(同1位)を3-1で下し、2大会ぶりの優勝を果たした。中国を破っての優勝は、1974年横浜大会以来50年ぶりの快挙となった。中国メディアにも落胆が広がっており、「真剣に反省し、問題点を総括する必要がある」と代表を叱咤激励している。
日本は16歳の張本美和が世界ランク1位・孫穎莎を破るなど2勝。勝利の立役者となった。中国の専門メディア「卓球ネット」は「中国にとって最も警戒すべき対戦相手となることは間違いない」と称えるなど、卓球王国を震撼させた。
中国では、敗れた代表に対する厳しい意見もある。同国メディア「中国青年報」は、「中国女子団体が1-3で日本に敗れ、2位! まれに見る苦戦」と報道。「中国は今回のアジア選手権において、開始以来数々の困難に直面してきている。男子シングルスでは王楚欽が準々決勝でイラン選手に敗れ、女子シングルスでは孫頴莎が準々決勝で北朝鮮選手に敗れた。そしてこの日中間の女子団体決勝で中国チームは最大の試練に立ち向かうこととなった」と、苦戦続きだった今大会を振り返っている。
記事によると、中国が国際大会の女子団体で敗れたのは、2010年のモスクワ世界卓球でシンガポールに1-3で敗れて優勝を逃して以来、14年ぶりとのこと。記事は「その敗北の後、中国チームは深く反省することで、その挫折が世界の卓球界における中国女子チームの地位に影響を与えるのを防いだ」と、敗戦を糧に世界最強を維持してきたことを強調した。
「今回のアジア選手権で、中国チームは困難な状況に見舞われ、ついには女子団体で優勝を逃すことになったわけで、その困難の大きさはまれに見るものであると言えよう。真剣に反省し、問題点を総括する必要がある」と結んで、自国チームを叱咤激励している。
(THE ANSWER編集部)