1勝2敗の崖っぷちで第4戦に臨む

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は8日（日本時間9日）、敵地にてパドレスとの地区シリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場し、4打数1安打だった。チームは5-6で敗れて同シリーズ1勝2敗。先に3勝した方が進出するリーグ優勝決定シリーズへ向け後がない状況となったが、試合後に大谷が発した力強い言葉には、勇気づけられる日米のファンが続出している。

「シンプルに2勝するという事だけ考えて、今日終わったことは終わったことで、明日に切り替えて頑張りたいなと思っています」。試合後の囲み会見で、崖っぷちの状況について問われた大谷は、あくまで冷静に、それでいて力強く言い放った。

　チームは2連敗。自身もレギュラーシーズンから相性が悪い左腕スコットに見逃し三振を喫するなど苦しんだが、「素晴らしい投手なので、しっかりとしたアプローチ、しっかりとした状態で打席に立つことが重要だなと思っています」と冷静に状況分析。完全アウェイの敵地の雰囲気にも「盛り上がってて素晴らしかったですね。ポストシーズンだなと」と、淡々と振り返った。

　続けて「今日も劣勢からあそこまでしっかりと追い上げたし、そこは自信をもっていいと思っている。あとは流れをもってこられれば、ここから2連勝出来るんじゃないかと思っている」と、逆転突破に自信を見せていた。

　このインタビューの模様を、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の公式Xが動画にて公開すると、日米のファンから多数のコメントが集まった。

　日本人ファンが「大谷の考え方、生き方はいつも参考になる」「過ぎたことは考えすぎず、やるべきことだけに集中」「さすが切り替えがはやい」「一流は切り替えが早い！」など、大谷らしいシンプルな思考法を絶賛すると、現地ファンからは「よく言った」「その通りだ」「彼はプレッシャーが大好き、そうでしょ？」「平然とした私のキング」など、チームを引っ張る大谷の一言に勇気づけられる声が多数集まっていた。