ボクシング7大世界戦で唯一の日本人対決 順調な井上拓真に挑戦者陣営「独特のリズムで勝負を」
拓真陣営が警戒する堤の長所「一番警戒するのは…」
堤はアマチュア時代に全国高校総体で同学年の拓真に敗戦。雪辱の想いが強い。昨年12月の試合では、対戦相手がダメージによって倒れ、2月にこの世を去った。拓真陣営の大橋秀行会長は「彼はいろいろなことを乗り越えてここにたどり着いた。一番警戒するのは人間力の強さ。執念で作り上げてくる。目に見えない強さがある」とポイントを挙げた。
一方、拓真も「自分も上に行きたい執念がある。それは堤選手以上。気持ちでも上回りたい」と対抗心を滲ませた。バンタム級の4つの世界王座は拓真のほか、WBCに中谷潤人(M.T)、IBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が独占。拓真はかねて4団体統一を大目標に掲げ、10月14日に2度目の防衛戦を控える中谷との統一戦が期待される。
14日と合わせ、異例の2日連続世界戦興行。1イベント7試合の世界戦は日本初となる。興行名はこれまでの「Prime Video presents Live Boxing」から「Prime Video Boxing」に改称され、第10弾として行われる。
【13日の対戦カード】
▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)
VS
同級2位・堤聖也(角海老宝石)
▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)
▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)
【14日の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)
VS
同級6位プメレレ・カフ(南アフリカ)
▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ(米国)
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
▽WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心(帝拳)
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)
(THE ANSWER編集部)