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15勝、防御率2.91でも厳しい新人王争い 今永昇太の前に立ちはだかる強力なライバルたち

米大リーグ・カブスの今永昇太投手が29日(日本時間30日)のシーズン最終戦に登板しないことが決まった。地元紙「シカゴ・トリビューン」のメーガン・モンテムーロ記者らが伝えている。これでルーキーイヤーの成績が確定。15勝3敗、防御率2.91、174三振とエース級の数字を残したが、新人王獲得は厳しい状況となっている。

カブスの今永昇太【写真:ロイター】
カブスの今永昇太【写真:ロイター】

防御率1.96のスキーンズやOPS.824のメリルが有力視

 米大リーグ・カブスの今永昇太投手が29日(日本時間30日)のシーズン最終戦に登板しないことが決まった。地元紙「シカゴ・トリビューン」のメーガン・モンテムーロ記者らが伝えている。これでルーキーイヤーの成績が確定。15勝3敗、防御率2.91、174三振とエース級の数字を残したが、新人王獲得は厳しい状況となっている。

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 メジャー移籍1年目から鮮烈な印象を残した。今永はデビュー戦となった4月1日(同2日)の本拠地ロッキーズ戦で6回2安打無失点の快投を披露。幸先よく1勝目を挙げると、その後も白星を積み重ねた。15勝、防御率2.91、投球回173回1/3、174三振はいずれもチームトップ。シーズン15勝は2002年の石井一久(ドジャース)の14勝を上回り、日本人左腕として最多だ。

 最終登板となった9月22日(同23日)の本拠地ナショナルズ戦でも7回無失点の快投。クレイグ・カウンセル監督は試合後「彼はここまで最高の投手で最高の選手だ。疑いない。いつも仕事をこなしてくれる。チームを引き上げてくれているよ」と手放しで称賛していた。初年度からカブスのエースの座についた今永だったが、ナ・リーグの新人王争いには強力なライバルが存在する。

 最有力候補の1人がパイレーツのポール・スキーンズ投手だ。昨夏のドラフトで全体1位指名を受けたばかりの22歳。今年の5月にデビューを果たすと、今季は23試合に先発。イニング数は今永より40ほど少ない133回だが、奪三振数は170個と4つしか変わらない。11勝3敗で、防御率は驚異の1.96。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、これは1913年以降、20先発以上した新人で歴代2位の数字だ。

 対抗馬に挙げられるのがパドレスのジャクソン・メリル外野手。2021年ドラフト全体27位の21歳で、今年3月に韓国で行われた開幕戦でデビューを果たした。ここまで155試合に出場。中堅で好守を連発しつつ、打率.292、24本塁打、90打点、16盗塁、OPS.824とプレーオフ進出を決めたチームで主軸級の活躍を続けている。

 他にも、20歳のジャクソン・チョーリオ外野手(ブルワーズ)も147試合の出場で打率.275、OPS.793、21本塁打、22盗塁をマーク。メジャー史上最年少で「20-20」を達成した選手となるなど、歴史的なルーキーイヤーを送っている。

(THE ANSWER編集部)


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