本拠地ロッキーズ戦で金字塔

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は22日（日本時間23日）、本拠地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、1点ビハインドの9回に起死回生の今季53号同点ソロを放った。続く2番ムーキー・ベッツに本塁打が飛び出し、チームは6-5でサヨナラ勝ち。米記者は、この試合で大谷が“無人の野を行く”記録を更新したことを紹介している。

　誰も止められない。大谷は4-5で迎えた9回、先頭で打席に立つと、カウント2-1からの4球目、低めのスプリットを振り抜いた。打球はあっという間に右中間スタンドへ。ダイヤモンドを一周する際には珍しく吠えてチームを鼓舞した。続くベッツも左翼席へ運び、チームは劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

　大谷は初回に左前打、3回には右前打で出塁して今季54個目の盗塁に成功。7回1死で迎えた第4打席には右前打として出塁すると、続くベッツの初球に二盗を成功させ今季55盗塁とした。1試合で本塁打と盗塁を同時に記録。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のX（旧ツイッター）を更新し「大谷翔平は今季、本塁打と盗塁を15試合で記録。1900年以来、シーズン最多記録を更新した」と投稿した。

　20日（同21日）のロッキーズ戦で「52-52」に記録を伸ばした時点で、本塁打＆盗塁を同時に記録した試合が通算1406盗塁のリッキー・ヘンダーソンが1986年に記録した「13」を超える「14」の新記録を出していた。この日、さらに記録を伸ばした形だ。