WTTコンテンダー・アルマトイ

　パリ五輪で活躍した卓球女子の“次世代”が確実に頭角を表し始めているようだ。3日から始まっている卓球の国際大会、WTTコンテンダー・アルマトイの女子シングルス1回戦が7日に行われ、世界ランキング176位で17歳の上澤杏音（あんね、大阪・香ヶ丘リベルテ高）は格上選手を破って2回戦に進出。ワールド・テーブルテニス（WTT）公式SNSは「番狂わせ」とつづり、躍進ぶりを伝えている。

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　予選3回戦で同122位のエレナ・ザハリア（ルーマニア）にストレート勝ちし、WTTシリーズ本戦出場が初めてかなった上澤は同76位のアディナ・ディアコヌ（ルーマニア）と1回戦で対戦。第1、第2ゲームともに競り合いとなったが、いずれも11-8で奪うと、第3ゲームは11-3で一気に勝利を決めた。

　WTT公式インスタグラムとX（旧ツイッター）は「番狂わせが続く。アンネ・ウエサワのデビュー大会は、アディナ・ディアコヌをストレートで破って継続」とつづり、上澤のプレー写真を公開。パリ五輪に出場した張本美和やリザーブメンバーだった木原美悠らも出場している大会で、存在感を見せている。

　ネット上のファンからは「フォアの威力はみうみまに引けを取ってないんだよね」「上澤選手良いものを持ってますが少々荒削りなのでミスも多い　一球一球丁寧に返球すれば一皮剥けるかな？」「上澤さん、早田選手のスタイルですね。つよくなりそう」「これは1回戦最大のビッグサプライズだわ 上澤ちゃんメチャクチャ強かった！」「予選のイメージよりずっと強かった」など、期待の声が上がっている。

　Tリーグ日本生命レッドエルフにも在籍する17歳の上澤。公式サイトによると、栃木県出身で戦型は左シェイク異質攻撃型。昨年9月にはWTTユースコンテンダー・バンコクのU-17女子シングルスで優勝し、今年1月の全日本選手権ジュニア女子シングルスで3位になった実力の持ち主だ。3日に発表になった最新の世界ランキングでも自己最高位の176位に上げた成長株。6日の2回戦では横井咲桜との日本人対決に臨む。