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DH専任・大谷のMVPは「難しいと思っていた」 ド軍現役レジェンド3人が見解「可能性があるなら…」

米大リーグでは、1973年にDH制がア・リーグに導入されて以降、DH専任でリーグMVPを受賞した選手はいない。その歴史を変えるかもしれないのがドジャースの大谷翔平投手だ。日本人初、メジャー史上6人目の40本塁打&40盗塁に史上最速で到達。前人未踏の「50-50」も視野に入っている。常識を打ち破ることができるか? MVP受賞経験がある同僚3人が持論を展開している。

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

DH専任でリーグMVPを獲得すれば史上初

 米大リーグでは、1973年にDH制がア・リーグに導入されて以降、DH専任でリーグMVPを受賞した選手はいない。その歴史を変えるかもしれないのがドジャースの大谷翔平投手だ。日本人初、メジャー史上6人目の40本塁打&40盗塁に史上最速で到達。前人未踏の「50-50」も視野に入っている。常識を打ち破ることができるか? MVP受賞経験がある同僚3人が持論を展開している。

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 2021年と2023年にすでにMVPに輝いている大谷だが、ともに投打二刀流で活躍したシーズンだった。今季は怪我の影響で打者に専念。ここまで137試合全てにDHで出場している。リーグトップの44本塁打、OPS.988を筆頭に、打率(.290)、打点(99)、盗塁(46)など主要な打撃部門で軒並みリーグ上位に位置している。史上初の50本塁打50盗塁も射程圏内。MVPの最有力候補に挙げられている。

 しかし、守備で貢献することができないDH専任選手は、1973年にDH制が導入されて以降、MVPに選ばれることはなかった。カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「ドジャースのスター、ショウヘイ・オオタニは、あるいはフルタイムのDHは、MVPを獲得するべきか?」と題する記事を掲載。MVP受賞経験のあるドジャースの3選手に意見を聞いている。

 ブレーブス時代の2020年にMVPに輝いたフレディ・フリーマン内野手は「DHが獲得するのは難しいとずっと思っていた」とDHのMVP受賞に否定的な意見の持ち主だった。しかし、「彼が今年していることは、それに異論を唱えるのが難しい」「50-50に行く可能性があるなら、私たちはそれを考え直さないといけないかもしれない」と大谷の活躍に、考えが変わりつつあるという。

「彼がしてきたことをやったことがあるDHはいない」と主張するのはムーキー・ベッツ内野手。レッドソックス時代の2018年にMVPを受賞したスーパースターは「攻撃ばかりであれ、守備ばかりであれ、チームの勝利に貢献する最高の選手がMVPだと思う」と論じ、「彼がいなければ、私たちは今の位置にいない」と大谷の貢献度を称えた。「50盗塁すれば彼が獲得するかもしれない」とも述べた。

 ドジャース一筋17年、2014年にはMVPと3度目のサイ・ヤング賞を同時受賞したクレイトン・カーショー投手は「MVPは全てを網羅的に見て『最も価値のあるもの』であるべきだと思う。守備ももちろんその一つだ」と言及。「しかし、他よりも価値があるぐらい攻撃面でそれだけ優れているなら、問題ないと思う」と、傑出した成績を残せばDH専任選手もMVPを獲得できるとした。

(THE ANSWER編集部)


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