完全復活への1勝 錦織が全仏初戦で感じた“高まり”「感覚はすごくいいです」
手首の故障、棄権…今季無冠も感じた状態の高まり「相当、改善してきました」
右手首の故障で4月のバルセロナ・オープンは参加を取りやめた。5月のマドリード・オープンでは準々決勝の世界ランク2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦前に棄権。BLNイタリア国際3回戦では同30位フアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)に敗れた。急遽参戦したジュネーブ・オープンでは準決勝で同31位ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に不覚をとった。
その間、2年8か月守り続けたトップ8の座も陥落。特集でも「錦織はヨーロッパのここまでのクレーコートシーズンでアップダウン状態にある」と心配されている。
しかし、錦織自身は今季無冠ながらコンディションの高まりを感じているようだ。
「マドリードの大会後、(手首の状態は)相当、改善してきました。フィジカル的にはまたかなり強くなった。痛みがぶり返さないことを願っています。再び炎症を起こす可能性があるので。いつもケアをしながら、健康を保てるようにしたいです」
錦織はこう復調に手応えを語ったという。1回戦は完全復活への序章。2回戦では世界ランク74位ジェレミー・シャーディ(フランス)と戦う日本のエースは、悲願のグランドスラム初制覇を果たすことができるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer