「日本ボクシング界に貢献を」「尚弥選手のように…」 中量級で世界狙う平岡&佐々木も計量パス
佐々木尽「井上尚弥選手のようなスーパースターになるのが目標」
東洋太平洋ウェルター級(66.6キロ以下)王者・佐々木尽(八王子中屋)は66.3キロ、挑戦者の同級8位カミル・バラ(オーストラリア)は66.6キロでクリアした。戦績は23歳の佐々木が17勝(16KO)1敗1分け。35歳のバラが15勝(8KO)1敗1分け。日本初の同級世界王者を狙う若武者は気合いが入っていた。
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8月31日の会見ではリラックスした表情を見せていたが、この日は「戦闘モードに入っていたので全く笑えなかった。殺意しかなかった」と壇上でもピリピリムード。「体的には負けていると思う」と筋骨隆々の相手の印象を正直に口にしたが、「相手は見た目もいいし、倒しがいがある。明日は本当に豪快に、アーティスティックに倒したい。失神させたい」と力強く宣言した。
メインイベントでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が元IBF王者TJ・ドヘニー(アイルランド)と4団体防衛戦を実施。セミファイナルではWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が同級1位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦を行う。海外からも注目が集まる興行は佐々木にとっても絶好のアピールの場だ。
「いっぱい人がいる中で、自分をまだあまり知らない人に『この人面白い、応援したい』と思ってもらえる試合を見せて、存在感をアピールしたい。自分はこれから井上尚弥選手のようなスーパースターになるのが目標。そのために一つひとつアピールして、注目してもらいたい気持ちがある。頑張ります」
昨年7月には左肩腱板を断裂し、手術を受けた。「肩(の怪我)があったからこそ、右も強くなったし、ボクシングに対する考え方も、レベルも上がった」。今年5月の前戦は左肩の状態が60%程度だったというが「今は90%、100%に近いぐらい」と万全を強調。「今回は本当に心配がないから楽しみ」。有明アリーナで名をあげる準備はできている。
(THE ANSWER編集部)