「計量パスでみんなに褒められる(笑)」 ボクサー比嘉大吾、6年5か月ぶり世界戦へ万全調整
比嘉のリラックスぶりに野木トレーナー「世界戦だと忘れている節がある」
8月31日の会見などでも「大吾が頭を下げて入る」と愛弟子の癖をちらつかせる発言をしてきた。「大吾の一番わかりやすい癖。当然、研究してくる。煙幕ですね」とニヤリ。「頭を下げて入ること自体がフェイントになるじゃないですか。そういう情報を仕立てていれば。これだけではないが、そういう相手の対策をできるだけ無効にするような動作を結構やってきた」と対策の対策に胸を張る。
「大吾はジャブが強い。凄く強い。(武居の)アッパーは本当に想定している。それに対するガードの移動、そういうことを注意してやってきた。アッパーを打ちにくくするようなことをやっていきたいなと思う。
さっき本人(比嘉)を見ると、世界戦ということを忘れている節がある(笑)。『おー、世界戦だからこんなにテーブルあるんですね』みたいな。気負いは今のところ全くない。当日のリングに上がった瞬間からじゃないですかね」
バンタム級は武居のほか、WBAに井上拓真、WBCに中谷潤人、IBFに西田凌佑が就き、全4つの王座を日本人が独占。拓真は10月13日に元日本王者・堤聖也と3度目の防衛戦を予定し、那須川天心も同級で世界獲りを見据える。
比嘉は「緊張感はあまりないかもしれない。バンタム級に来て、ずっといつもの試合という感じでやってきた。その試合と変わらない感じで挑めたら。試合当日は緊張するかも」とスイッチを切り替えていく。
試合はセミファイナル。メインイベントでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が元IBF王者TJ・ドヘニー(アイルランド)と4団体防衛戦を行う。
(THE ANSWER編集部)